若者が住みたい大村にするには? 「令和のしゃべり場」で意見交換

高校生が園田市長や村崎議長らと意見交換した「令和のしゃべり場」=大村市森園町、サンスパおおむら

 市民の町づくりへの意識を高めてもらおうと、大村青年会議所(井手幹也理事長)は13日、長崎県大村市内で「令和のしゃべり場in大村」を開催。市内4校の高校生9人が、園田裕史市長や村崎浩史市議会議長らと「若者が住みたいまちにするためには」をテーマに意見交換した。
 卒業後の進路について高校生からは「人が温かい」「住むにはちょうど良い」などの理由で大村に住み続けたいとする意見の一方、「人口減で仕事が減るのが不安」と県外就職を希望する声も出た。園田市長は「一度外に出て夢に挑戦することは大事で、その後『大村に帰ろう』という選択肢も持ってほしい」と強調。「帰った時に働ける企業を誘致することはもちろんだが、起業など柔軟に考えられる環境を市としても整えたい」と述べた。
 「住み続けたい、帰ってきたい大村とは」との内容では、安心安全や老後の住みやすさ、映画館整備のほか、「子どもから大人まで思い出づくりができるイベントが必要」との声が高校生から上がった。村崎議長は「大村は海も山も近く、今ある魅力や自然を生かすことが大事。(イベントを)大人が勝手にやるのではなく、皆さんの世代も一緒になって企画していこう」と呼びかけた。
 井手理事長は「学生時代にいかに郷土愛を育むかが重要」と、市内に大学の必要性を指摘。その上で「大人の視点だけでなく、さまざまな世代が一緒になって町づくりを進められたら」と話した。


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