旭川いじめ再調査に尾木氏 経験重視、月内開始目指す

 北海道旭川市で昨年、いじめを受けていた中学2年広瀬爽彩さん=当時(14)=が凍死した問題で、市が新たに設置する再調査委員会の委員に、教育評論家尾木直樹さんや、精神科医で筑波大教授斎藤環さんを起用する方針を固めたことが17日、市関係者への取材で分かった。月内に初会合を開き調査開始を目指す。

 市は、地元としがらみがないことや、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態の調査経験の有無などを考慮した。

 広瀬さんの問題を巡っては、第三者委員会が9月に公表した最終報告書で、先輩7人によるいじめがあり、凍死は自殺だったと認定したが、明確な因果関係は認めなかった。

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