フィリーズ・ハーパーが右肘手術へ 来春WBCの出場可否にも影響か

右肘を痛めていたブライス・ハーパー(フィリーズ)が日本時間11月24日に内側側副靭帯の修復手術を受ける予定であることが明らかになった。デーブ・ドンブロウスキー編成本部長によると、ハーパーの復帰予定時期は現時点では未定。ロサンゼルスでニール・エラトラシュ医師による手術を受けたあと、より詳細な状況が判明する見込みだという。ハーパーは来春開催予定のワールド・ベースボール・クラシックにアメリカ代表として出場することを表明しているが、その出場可否にも影響が出そうだ。

ハーパーはトミー・ジョン手術、もしくはそれに類似した手術が必要になるとみられている。投手が利き腕のトミー・ジョン手術を受けた場合、戦列復帰には少なくとも1年を要するが、打者の場合は守備に就かず、指名打者として復帰するという方法がある。たとえば、大谷翔平(エンゼルス)は2018年10月にトミー・ジョン手術を受け、翌年5月に指名打者として戦列復帰を果たした。これと同じタイムテーブルであれば、ハーパーは来年6月、遅くとも7月上旬には戦列に戻れるだろう。

ドンブロウスキー編成本部長は、ハーパーの手術がフィリーズの補強プランに影響を与える可能性を示唆しているが、今季ハーパーがいない期間を現有戦力で乗り越えられたことを考慮すると、補強プランが大幅に変更されることは考えにくい。トレイ・ターナー、カルロス・コレア、ザンダー・ボガーツ、ダンズビー・スワンソンの大物遊撃手カルテットの1人を獲得し、先発・リリーフとも投手陣を補強するというプランの大枠に変更はないはずだ。

ハーパーがいない期間は、指名打者を主力選手の休養枠として使うことができる。ロブ・トムソン監督によると、正一塁手リース・ホスキンスを指名打者に入れる際には、正三塁手アレック・ボームを一塁へ移し、三塁にエドムンド・ソーサを入れるプランもあるようだ。また、41試合の出場で9本塁打、長打率.522、OPS.804とパワーを発揮したダリック・ホールも指名打者候補の1人とみられている。

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