コロナワクチン、年内12万人接種へ 宇都宮市、夜間休日の検査体制強化

宇都宮市役所

 【宇都宮】新型コロナウイルス感染症の第8波が懸念される中、市は16日、年内に約12万人分のワクチン接種を進め、3、4回目の接種率が低い若年層や働く世代に接種を促すことを決めた。またインフルエンザとの同時流行に備え、市夜間休日救急診療所(竹林町)での検査・診察体制を強化し、両方の抗原検査を一度に行える「同時抗原検査」を12月中に始める方針。

 新型コロナワクチンは今月18日以降、年末までに週当たり2万人の接種を行う計画。現役世代が接種しやすいよう、市保健センターや各地区市民センターでの夜間・休日の集団接種枠を拡大する。

 18日からは、12月2~15日(2週間)に行う計4万人分の接種予約を受け付ける。以降、毎週金曜に4週間先までの予約枠を順次、公開する。現在、接種希望者が急増しており、予約サイトにアクセスが集中する場合もあるが、夜間はつながりやすいという。

 市夜間休日救急診療所での同時抗原検査は年内から来年2月末まで、平日夜間と日祝日の日中・夜間に行う。市医師会などの協力も得て診察体制も強化し、カーポートなどを増設してドライブスルー方式の診察も行えるようにする。

 佐藤栄一(さとうえいいち)市長は「第8波の入り口に立っているものと考えられる」として、基本的な感染防止対策とワクチンの早期接種に協力を求める緊急メッセージを発表した。

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