ボージョレ解禁 岡山でも販売開始 ウクライナ危機や円安で価格上昇

解禁されたボージョレ・ヌーボーを試飲する来店客=岡山高島屋

 フランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」が17日に解禁され、岡山県内の百貨店やスーパーで販売が始まった。今年は夏場の日照に恵まれてブドウの糖度が高まり、豊かな果実味のワインに仕上がったという。ウクライナ危機による輸送費高騰や円安で仕入れ値が上がっているため、店頭価格は上昇している。

 岡山高島屋(岡山市北区本町)は、華やかな香りが特長という老舗ワイナリー「ルロワ」のワイン(7150円)など6種類約150本を仕入れた。価格は昨年より約3割アップしており、手頃な商品として千円台から買える山梨県産の新酒も並べた。20日までは試飲も実施している。

 17種類約500本をそろえた天満屋岡山店(同表町)でも価格は昨年より15~30%ほど上がっている。今年は少量を楽しみたい人向けに、初めて缶入り(250ミリリットル入り1320円)を用意した。イオンモール岡山(同下石井)内のスーパー・イオンスタイル岡山は、コンクールの最高金賞受賞酒(3278円)をアピールしている。

 輸入販売元のサントリー(東京)は、国内全体の輸入量を前年比48%減の約190万本と推計。価格高騰などを背景に、大幅にダウンするとみている。

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