食と地域農業考える 23日シンポ 岡山・さん太ホール、参加者募る

 ウクライナ危機による穀物価格高騰など、食料の多くを外国に依存してきた日本が困難に直面している。食料危機さえ懸念される中で、食料の安定確保のために地域の農業をどう生かすのか―。連続シンポジウム「SDGs地域課題を探る」(山陽新聞社主催)の第4回が23日、「未来につなぐ食と農」をテーマに開催される。参加者を募集している。

 円安や新型コロナウイルス禍も相まって流通は激変した。肥料や飼料の価格も高騰している。われわれの食と、それを支える農業を地域で未来につなぐための道筋を討論する。

 笠岡湾干拓地で大規模経営に取り組む笠岡市の農業法人「エーアンドエス」社長の大平貴之氏が、最先端の機器を使ったスマート農業や環境に配慮した野菜づくりなどを話す。

 真庭市の農業法人「HAPPY FARM plus R」役員の中村妃佐子氏は、中山間地の不利な条件にありながらも耕作放棄地を次々と農地に復活させ、地元の若い女性らも就業している状況について語る。

 小松泰信・岡山大名誉教授が地域の農業の現状や課題を説明。高校生が循環農業の取り組みなどを報告する。

 23日午後2~4時、山陽新聞社さん太ホール(岡山市北区柳町)で開催。無料。申し込みは、特設サイト(https://c.sanyonews.jp/sdgs_sympo)で。はがきかファクスの場合は、郵便番号、住所、氏名、年齢、職業、電話番号、聴講人数、メールアドレスを明記し、〒700―8534 山陽新聞社「連続シンポジウム」係へ。ファクス086―803―8175。聴講券を発送する。

 問い合わせは、山陽新聞社NIE推進部(086―803―8075)。

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