Dongpo Cultural Festivalが蘇東坡の故郷、中国・眉山で開催へ

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【眉山(中国)2022年11月16日新華社=共同通信JBN】第12回Dongpo Cultural Festival(東坡文化祭)が11月17-20日に中国南西部四川省の眉山で開催される。この文化祭は、東坡の文化産業を繁栄させ、東坡文化の交流と相互学習を促進し、東坡文化を国際化することを目指し、四川省文化・観光局、眉山市人民政府(Meishan Municipal People's Government)、中国美術学院が共催する。

中国の歴史上で有名な文学者である蘇東坡(Su Dongpo)は、1037年に現在の眉山市である梅州で生まれた。蘇東坡は世界の文化に貢献した偉大な人物であり、文学、書道、絵画、医学、食の分野で傑出した業績を残した。2000年、フランス紙ルモンドは世界で12人を「ミレニアム・ヒーロー(1000年間の名士)」(1001-2000年)を選出、蘇東坡は中国人で唯一選ばれた。

東坡肘子や東坡魚、東坡肉、東坡漬物など、多くの中国料理が蘇東坡の名前にちなんで名付けられている。蘇東坡は1058年、21歳で故郷の梅州を発ち、中国各地を旅した。美しく豊かな故郷である眉山は、蘇東坡に素晴らしい味の遺伝子をもたらし、その結果、蘇東坡は旅行中に地元の特産品を探し求め、自分でおいしい料理を作った。

しかし、蘇東坡を世界で実際に有名にしたのはその詩だった。蘇東坡の詩には中国の儒教、仏教、道教文化の本質が大胆かつ制約のない形で浸透している。蘇東坡は過去1000年にわたって世界で数えきれないほどの熱狂的支持者を集め、何世代にもわたって中国の人々の精神に深く影響を与え、故郷の眉山をより深く形作ってきた。

今日、東坡文化は街の隅々にまで溶け込んでいる。眉山の人々は読書と料理を好み、何千年にもわたる人間的な味を、また何世代にもわたって「東坡味」を蓄積してきた。興味深い東坡の物語は特に十代の若者の関心を刺激する力がある。今年放送されている「Legend of Young Su Dongpo(若き蘇東坡の伝説)」は、北宋時代の梅州の様式と特徴をアニメーションで復元し、梅州で育った若き蘇東坡の愛すべき姿を表現している。

2022年8月、眉山市はDongpo Culture Inheritance and Development Center(東坡文化継承発展センター)の建設と、優れた伝統文化と教育拠点、人間味あふれた観光リゾートからなる世界的な蘇研究のハイランドの建設を提案し、11月を眉山市の「Dongpo Culture Month(東坡文化月間)」に指定した。11月1日から多彩な文化・観光活動が繰り広げられている。「Three Su(スリー蘇)」をテーマにした文化遺跡や大規模な詩、音楽、舞踏の特別展示に加えて、眉山は他の17の東坡遺跡都市やChengdu-Chongqing Economic Circle(成都重慶経済圏)、Chengdu-Deyang-Meishan-Ziyang Development Economic Circle(成都-徳陽-眉山-紫陽発展経済圏)、その他の中国の姉妹都市とともに、10000人が東坡を唱える催しや文化体験、洗練されたツアーなど、一連の活動を開始した。Dongpo Cultural FestivalはDongpo Culture Monthのハイライトである。

「東坡」は眉山が世界に手渡す名刺であり、世界文化の歴史の章を飾るものになっている。1000年にわたって東坡文化を継承してきたことは眉山の人々に自信を与え、眉山を国家歴史・文化都市にしており、これは国家森林都市、国家文明都市、国家健康都市に加え、眉山のもう1つの国家都市カードになっていく。

ソース:Meishan Municipal People's Government