
【ニューヨーク、ワシントン共同】経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換所大手FTXトレーディングの広告塔になっていたとして米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手らが提訴され、仮想通貨業界と蜜月だったスポーツ界に激震が走った。訴状は「被告らは(FTXの商品の)適切な調査も一切していない」とし、著名人が宣伝に関与する危うさを露呈した。
2019年創業のFTXは短期間に知名度を高めるため、スポーツマーケティングと呼ばれる宣伝手法を積極的に活用。昨年11月に大谷選手のグローバルアンバサダー就任を発表した際には、同選手が報酬を同社の株と仮想通貨で受け取る契約だとした。