日立、フィリピン南北通勤鉄道のデジタルな鉄道システムを受注 約1,140億円

完成イメージ 南北通勤鉄道のギグイント駅(画像:日立製作所)

日立レールは2022年11月17日、フィリピン政府運輸省からソリス~マロロス間の新しい通勤鉄道向けに、デジタル信号を含む、鉄道システムの提供および軌道工事に関する契約パッケージ(CP04)を受注したと発表しました。契約金額は約1,440億円です。

同プロジェクトでは、マニラ首都圏と近接する地域を南北に結ぶ南北通勤鉄道(カランバ~クラーク間)147キロのうち、約35.4キロ(9駅)の区間を新設。温室効果ガス排出を削減し、自動車に比べて環境に優しい公共交通の利用を促進します。

また日立レールは南北通勤鉄道に欧州列車制御システム(ETCS)レベル2を導入。ETCSの信号システムは列車の動きと制限速度を監視するとともに、列車の効率的な運転を可能として省エネに貢献。また緊急時や制限速度超過時に適用される緊急ブレーキなどを自動的に作動させることで、安全性を大幅に高めることができるとします。

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