「どこまで上がるか心配だった」円安や物流費高騰の中「ボージョレ・ヌーボー」解禁 静岡の店では価格抑える努力も

フランス産の新酒ワイン「ボージョレ・ヌーボー」の販売が11月17日に解禁され、静岡県内でも待ちわびた客が日付が変わると同時に2022年の味を楽しみました。一方で、円安と物流費の高騰を受け、全般的に値上がり傾向です。

<店内での掛け声>

「3.2・1 ボージョレ」

「サンテ(乾杯)」

静岡市葵区の「ヴィノスやまざき」では、日付が変わると同時に「ボージョレ・ヌーボー」の解禁を祝い、訪れた客が早速、新酒の味を楽しみました。

<客>

「樽熟感をすごく感じる。今年はすごい美味しく楽しめています」

「例年以上にいいんじゃないかと僕の中では思います」

2022年は適度に雨も降り、気温が上がる夏にブドウが着実に成長したため、かなり質の良い状態に仕上がったということです。

ただ、2022年は円安と物流費の高騰を受け、全般的に前年より値上がり。「ヴィノスやまざき」で、720㎖のボージョレ・ヌーヴォーが5800円。前年より800円ほど値上がりしているということです。

<「ヴィノスやまざき」新静岡セノバ店 本田悠樹店長>

「世界的な情勢で若干上がるというのは聞いていたけど、どこまで上がるか未確定だったので、そこが一番心配だった」

なんとか価格を抑えようと企業努力も。フランスの蔵元から直輸入し、空輸よりもコストが抑えられる船便を活用。さらには、ボトルの形状をスリムにして、一本一本を軽くすることで輸送コストを抑えるという努力もしたといいます。

<「ヴィノスやまざき」新静岡セノバ店 本田悠樹店長>

「本当に素晴らしい年になりました。初めて飲む方にも、楽しんでもらえるような果実味たっぷりのワインなので、ぜひいろんな方で楽しんでシェアしていただければと思います」

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