横浜市鶴見区出身でプロ野球・阪神タイガースのエースとして活躍する青柳晃洋投手(28)が17日、同区内の岸谷小学校と上寺尾小学校を訪問し、本を寄贈、児童らと交流した。講演では「夢を諦めない大切さ」を子どもたちに語りかけた。
青柳投手は、川崎工科高時代にドラフト会議での指名漏れを経験。進学した帝京大で頭角を現し、2016年にドラフト5位で阪神に入団した。決して環境には恵まれなかったが、球界を代表するピッチャーにまで上り詰めた。「挫折を繰り返し、とてもプロにいける環境ではなかったが、お金がないことを理由に諦めるのが嫌だった」。
家は母子家庭だったことも、バネに変えた。育ててくれた母への感謝の心を忘れたことがないとも強調し、「困った時は自分のためではなく、誰かのために頑張ってほしい。諦める理由ではなく、続ける理由を探してほしい」と熱いメッセージを送ると、真剣な表情の子どもたちは何度もうなずいていた。