陶芸の里・公式観光インスタが活況 栃木県内最多のフォロワー数

町公式観光インスタグラムをPRするチラシ

 栃木県益子町公式観光インスタグラムのフォロワー数が10日時点で1万5千人を超えた。町によると、栃木県内市町の観光公式インスタグラムでは最多のフォロワー数で、1万人を超える市町はないという。町産業建設部の池田浩之(いけだひろゆき)部長は「魅力的な投稿を増やし、さらにフォロワー数を増加させ、観光集客力を向上させたい」と意欲を見せる。

 町公式観光インスタグラムは、新型コロナウイルス禍で陶器市が開催できなくなった代替として、2020年から実施していた益子WEB陶器市のインスタグラム(フォロワー数約7千〜8千人)を発展的に活用している。

 一般社団法人「ましこラボ」が町から委託を受けて運用する。益子焼をはじめ、レストランやカフェ、ものづくり、益子陶器市などを発信している。ましこラボは「運用に当たっては利用者の情報収集ツールとしての機能充実に力点を置いている」と説明する。

 ましこラボによると、10日時点のフォロワー男女比は男性16.2%、女性83.7%。年代別で見ると、35〜44歳の35.8%が最も多く、次いで45〜54歳が27.5%、25〜34歳は21.6%。地域は宇都宮6.1%、横浜市5.5%、芳賀郡2.7%、さいたま市2.3%、世田谷区2.2%という。

 今年8月に投稿した上山の田んぼ約5ヘクタールで育てられた約100万本のヒマワリの動画は、再生回数が約17万回となった。

 現在、インスタグラムの「まとめ機能」を利用し、町内の観光情報を整理する取り組みを進める。まとめ機能では「カフェ」「宿泊」「レストラン」「イベント」といったくくりで見られる。グーグルマップと連動することで、目的地まで案内してもらえる。

 町は23年度にフォロワー数2万人を目標に据える。池田部長は「EC(電子商取引)サイトへも誘引することで、町内の事業者の売り上げアップにつなげていきたい」と話している。

 

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