〝脱税疑惑〟で寺田総務相が回答先送り 政府与党は「とんだ宿題」と困惑 首相が外遊から帰国のタイミング

 自身の政治資金を巡って“脱税疑惑”の追及を受ける寺田稔総務相が17日の衆院総務委員会で、週刊誌が報じた公職選挙法違反疑惑について「これから調べて後日に回答する」と答弁した。問題をその場で裁かず週明けに引きずった格好で、岸田文雄首相が外遊から帰国するのに合わせ、来週から補正予算案審議に臨む方針の政府与党内には「とんだ宿題の持ち越しだ」(自民党国会対策委員会幹部)との戸惑いが広がった。

 立憲民主党の奥野総一郎氏は質疑で週刊誌報道を引き、寺田氏の後援会が昨年の総選挙初日、地元市議6人に労務者報酬を支払って公設掲示板にポスターを貼らせていたかどうかを確認。「仮に市議がポスターを貼ったのと同じ日に街頭演説をするなど選挙運動をしていれば、公選法違反の疑いがかかる」と指摘した。

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