長崎で保健国際シンポ 国内初、2024年秋開催 長崎大が招致

4日にコロンビアで開かれた引継式に出席した河野学長(長崎大提供)

 長崎大は17日、保健政策に関する世界規模の学会「保健システムリサーチグローバルシンポジウム(HSR)」を招致したと発表した。2024年秋に長崎市尾上町の出島メッセ長崎で開かれる予定。保健医療制度の世界最大組織、HSG(ヘルスシステムグローバル、事務局・カナダ)が2年ごとに各地で開いており、国内開催は初めて。
 同大によると、10年にスイスで第1回を開催。その後、中国や南アフリカ、カナダ、英国などで開き、各国の専門家が1500人規模で参加しているという。10月31日からコロンビアで開かれた第7回シンポジウムには約1550人が出席。同大の河野茂学長が現地の引継式に出席した。
 HSGが3月に次期開催地とホスト機関を公募。長崎大と国際協力機構(JICA)が共同申請し、9月に採択通知を受けたという。
 河野学長は17日の定例会見で「世界の保健医療の充実は喫緊の課題」と認識を示し、地球の健康を支え続けるために有効な解決策を探求しようと同大が研究しているプラネタリーヘルスに触れ「タイムリーな時期に招致できた。私たちの取り組みを世界に知ってもらうチャンスだ」と述べた。


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