日本新聞協会「地域貢献大賞」 新上五島の芳賀さん夫妻を表彰 長崎新聞販売店で初

地域貢献大賞を受賞し、日本新聞協会の丸山会長(左)から表彰される長崎新聞青方販売センターの芳賀良介所長と妻佳美さん=東京都内

 日本新聞協会は17日、優れた地域貢献活動に取り組む新聞販売所に贈る「地域貢献大賞」の表彰式を東京都内で開き、「地域に密着した『島の新聞屋さん』」として大賞を受けた長崎新聞青方販売センター(新上五島町青方郷)の所長、芳賀良介さん(48)夫妻に記念の盾を授与した。長崎新聞販売店の受賞は初めて。
 青方販売センターは、新上五島にIターンした芳賀さんと、Uターンして家業を継いだ妻佳美さんが二人三脚で経営。古新聞を再利用したエコバッグ作り講習会を主に高齢者向けに開催するほか、地元の話題を掲載したミニコミ紙「島の新聞屋さん」を発行するなど地域密着の活動が高く評価され、審査員の全会一致で大賞に選ばれたという。
 同協会の丸山昌宏会長が記念の盾を夫妻に授与。芳賀さんはあいさつで、離島で営む新聞販売店の苦労や過疎化の現状に触れながら「少しでも上五島の活性化になればと微力を尽くしてきたが、晴れがましい栄誉に大変驚いている」と喜びを語り「これからもミニコミ紙の発行などでより一層地域に貢献していきたい」と決意を新たにした。
 地域貢献大賞は2007年、新聞販売所の地域貢献を広く知ってもらう目的で創設。特に顕著な功績があった1件に大賞を贈る。ほかに「地域貢献賞」7件も表彰した。


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