ABBAのアバター・コンサートが、好評により2023年11月まで期間延長

ABBA - Photo: David M. Benett/Dave Benett/Getty Images

2022年5月27日からロンドンのクイーン・エリザベス・オリンピック・パークに新設されたABBAアリーナで開幕したABBAのアバター・コンサート“ABBA Voyage”が、好評をうけ2023年11月まで開催期間が延長となることが発表された。

今年5月、英サンデー・タイムズ紙のインタビューに応じたABBAのビヨルン・ウルヴァース、ベニー・アンデション、アンニ=フリッド・リングスタッドは、このコンサートへの期待と不安について語っており、ビヨルンは、時にはリスクが伴うこともあり、「朝4時に目覚めることもある」と告白していたが、今回の延長により、彼の懸念が現実のものとなることはなさそうだ。

<YouTube: ABBA Voyage - Official First Look Trailer>

アイネッタ・フェルツクグ(アグネタ)を除くABBAの3人のメンバーは、初演を迎える直前に行われたこのインタビューの中で、同コンサートの魅力についても語っており、デジタル技術で再現された4人のデジタル・アバター(ABBAtars)が10人編成の生バンドと共に、ABBAのオリジナル曲を演奏するというこの100分間に及ぶ画期的なショーに、メンバー全員が期待を膨らませていた。ビヨルンは次のように語っている。

「大変なリスクがあるんですよ。私が話すほとんどの人は、そのことを理解してはくれない。彼らには大抵、”ああ、大丈夫ですよ”と言いいますが、実際早朝4時に目が覚めて、“一体なんてことをやろうとしてしまったんだ”と思うことすらあるほどです」

一方で、ベニーは、推定1500万ポンド(約24億3,800万円)かけて製作されたと言われるこの壮大なショーが、他のベテラン・グループにとって、コンサートの寿命そのものを延ばすための将来的な可能性として注目されるものになるだろうと確信している。

「多くのアーティスト達が私たちコンサートを研究することになるのは間違いないでしょう」と彼は語っているが、具体的なアーティスト名には言及していなかった。

また、同コンサートでは、ABBAのデジタル・アバターが、ドルチェ&ガッバーナが70年代のABBAの衣装をもとに新たにデザインした衣装コレクションを着用することも明かしているビヨルン・ウルヴァースは、「白いダンガリー・シャツはありません(笑)」と冗談交じりに語り、アンニはこう付け加えた。

「このショーにはとても派手な衣装も登場します。なぜって? 私たちの派手な部分を無難なものに変えてしまうのはおかしいでしょう。それでは私達らしくなくなってしまいますよね」

Written By Sam Armstrong

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