クリスマスまであと1か月ちょっと…これからかき入れ時を迎える街のケーキ屋さんではかつてない「総値上げ」に直面しています。
パティスリーイオリ 今田伊織オーナーシェフ「もうどれも値上がりしすぎてどれがいつ値上がりしたのかよく分からないくらい。(仕入れ業者から)連絡がよく来る」
円安やウクライナ情勢などで止まらない物価高はケーキにまで…
一番のかき入れ時であるクリスマスを控え、安佐南区のケーキ屋ではあらゆる原材料の価格が高騰しているんです。
主な材料となる小麦粉や乳製品などの仕入れ値は去年に比べて1割から2割程度アップ。
今田伊織オーナーシェフ「多い時はうちの店でも10本以上使ったりとかするので、クリスマスは桁が変わってくるので、その分1割っていうだけでも金額になおすと恐ろしいくらいの値段変更になる」
さらに、ケーキを入れる箱などの資材価格や店で使う電気代も値上がり、原材料の仕入れから製造、販売まですべての工程でコストが増しています。
この異例の“総値上げ”に不安の色は隠せません。
今田伊織オーナーシェフ「今回本当に異例と言ったらあれですが、年に2回とか同じ商品が値上げするというくらい、業者も初めてという値上げの仕方をしているので、これからどうなっていくのかなと…」
この店ではケーキを載せる台紙を変えるなど節約をしてきましたが、今年のクリスマスケーキの価格は…
今田伊織オーナーシェフ「少し値上げをしなくてはいけないところはしているが、出来るだけ差がないようにがんばって値段設定は付けさせてもらいました」
去年と比べ、いくつかのケーキを1割ほど値上げすることに。ただ、この1割に抑えたのには思いがありました。
今田伊織オーナーシェフ「ケーキは嗜好品だからこそお客様に楽しんでもらいたいので、あまり値上げを気にせずに買ってもらってクリスマスくらいは過ごしてほしいなと。今年はがんばろうかと思っています」