機能停止の「COCOA ココア」削除前に最後のアップデートが必要な訳 11月17日から配信、新型コロナ接触確認アプリの削除方法・手順まとめ

機能停止の接触確認アプリ「COCOA」の画面
陽性登録者と1メートル以内、15分以上の接触があった場合にスマホに届く通知内容。画像は、実際に記者に届いた通知

 新型コロナウイルス感染症が流行し、政府が2020年6月から運用を始めた接触確認アプリ「COCOA(ココア)」。陽性者の全数届出が見直され、陽性登録できる人が限られることから機能停止が決まった。厚生労働省は11月17日から順次、感染者と濃厚接触した可能性を知らせる通信機能を停止。通信機能を削除するアプリ最新版「3.0.0」を同日から順次配信している。

 ココアは、感染拡大の防止につながることが期待されるITツールとして導入された。スマートフォンの近接通信機能(ブルートゥース)を使い、1メートル以内で15分以上接触した人が陽性登録した場合に通知される仕組みだ。

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 厚労省新型コロナウイルス感染症対策推進本部の担当者によると、ダウンロード数は11月11日時点で延べ4123万件、陽性登録件数は約368万9千件。流行第6波さなかの昨年12月から陽性登録者が急増しており、担当者は、感染者が増えたことに加え、陽性登録に必要な番号を一律送信するシステム改修を行ったことで「多く利用していただけるようになった」と話す。

 福井県内では、2020年9月に市職員約60人に接触通知があったこともあり、ココアの通知をきっかけに「検査を受けにきた人は一定数いた」(県担当者)が、陽性判明はわずか数人にとどまった。

機能停止のアプリ、なぜアップデートが必要?

 最新版のアプリ(3.0.0)は17日から順次配信されており、1週間程度で全ての利用者への配信を完了する見込み。アップデートしたら、自身で画面の案内に従って機能停止の操作を行う。

 消去するアプリをアップデートすることに違和感がある人も多いと思うが、これまでのバージョンは接触確認のための定期的な処理が作動し続ける仕様になっているという。アプリを消しただけでは、わずかながら通信料、バッテリー消費などの負担がかかり続ける可能性があるようだ。最新版では、簡単な操作で機能停止の手続きを行えるようにしている。

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アップデートする前にアプリを消した場合の操作

 最新版にアップデートする前に「ココア」利用をやめたり、アプリを消去したりした場合でも、それぞれの端末から機能停止の操作をすることができる。iOSの場合は、iPhone端末の「設定」→「接触通知」→「接触通知をオフにする」を選択。Androidの場合は、OSの設定アイコンから「Google」→「COVID-19 接触通知システム」→「接触通知システムを使用」をオフにすれば処理を止めることができるという。

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