神奈川県警薬物銃器対策課は18日、科学捜査研究所(科捜研、横浜市中区)の2階会議室で同日午後3時ごろ、銃器取り扱い講習指導員の男性技術職員(32)がミニチュア銃を扱った際、自身の左手に弾を誤射し、けがを負ったと発表した。
同課によると、職員は左手のひらに直径2ミリの弾がめり込むけがで、救急搬送された。命に別条はない。当時は講習準備中で室内にもう1人職員がいたが、けがはなかった。銃は、過去の事件で押収した密造か手製のもので全長約7センチ。弾は2発入っていたが、押収後に県警で鑑定し、弾は発射されないものとして保管していた。
同課はこの日、捜査員を対象に、銃器の知識や拳銃取り締まりの技術を高めるため定例の講習会を開いていた。有野方邦課長代理は「安全管理を徹底し、再発防止に努める。職員がけがをしたことについては心苦しい思い」と述べた。