空飛ぶ車やゾウ出現 「道の駅みぶ」でバーチャルワールド 県内初

同博物館をスマホでかざすと現れる空飛ぶ車

 【壬生】国谷の「みぶハイウェーパーク」や「町おもちゃ博物館」など4施設からなる「道の駅みぶ」で、スマートフォンのアプリを活用して仮想空間を楽しめる「バーチャルワールドin道の駅みぶ」が開かれている。NTTコミュニケーションズの協力で町が主催し、県内で初開催。訪れた人がアプリで拡張現実(AR)を体験できるスポットを撮影しながら巡ることで、各施設への誘客につなげたい考えだ。

 道の駅みぶは、北関東自動車道にある壬生パーキングエリアに連結する同パークと、同博物館、町総合公園、とちぎわんぱく公園からなり、総面積52.4ヘクタールと広大な敷地を誇る。パーキングエリアから公園などに徒歩で行き来でき、丸一日楽しめる。

 しかし同パークと他施設が隣接していることを知らない人が多く、高速道路から他施設を利用するのは年間3千人ほど。そこで町が、同社のグループ会社「NTTコノキュー」のアプリ「XRシティ」を活用した道の駅全体のイベントを企画した。

 イベントは同道の駅内6カ所に設置されたARを体験できるスポットでスマートフォンをかざして楽しむ。同博物館では空飛ぶ車、町総合公園ではゾウやトラなどの動物が出現する。それぞれのスポット限定の仮想空間が見られ、現実とバーチャルが融合した写真を撮影できる。仮想空間のデザインは町職員が手掛けており、随時、内容を変えたり、体験スポットを増やしたりする予定。

 町商工観光課の担当者は「これまでのイベントは東京や大阪などの大都市ばかりだった。町での開催は初めてなので、ぜひ体験してみてほしい」と話している。来年1月31日まで。無料。

 

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