【11月19日は国際男性デー】職場の固定観念「男たるもの…」 男性から疑問視する声 プレッシャーで生きづらさ

 ジェンダー平等を目指す取り組みが広がる中、職場で「男たるものはこうあるべきだ」という固定観念を疑問視する声が男性から上がっている。職場のジェンダーギャップは女性を対象にしたものが目立つが、女性支援団体「Lean In Tokyo」は、「男性も対象に加えることで、男性も当事者意識を持つようになる。社会全体で活動が推進され、あらゆる人が生きやすい社会の実現に近づく」と訴える。

 同団体は、ジェンダー平等を促す19日の国際男性デーを前にアンケートを実施し、公表した。性自認が男性で、国内で勤務する20~50代を中心とした435人から回答があった。

 「『男だから』という固定概念やプレッシャーにより生きづらさや不便を感じることはあるか」との問いに、20%が「頻繁に感じる」、21%が「たまに感じる」と回答。23%は「あまり感じない」、36%は「全く感じない」とした。

 生きづらさを感じるとした主な理由に、「収入が高く安定的な職業・職種を選ばなければいけない」「昇進に対して野心的でいなければいけない・競争に勝たなければいけない」が挙げられ、いまだに男性が一家の大黒柱としての役割が求められていることを意識させられていることがうかがえた。

 また、「男は体力があって当然」といった考え方から、「ストレスのかかる業務や危険な業務が男性に割り振られる」「周りに弱みを見せてはいけないという意識」もあった。

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