【薪ストーブ】3選!1万円台で暖かいスチール製商品をご紹介

出典:Youtubeチャンネル「FUKU」より

こんにちは!アウトドア系YoutuberのFUKUです。今回はスチール製の薪ストーブ特集です。秋冬シーズンのキャンプに向けて薪ストーブの購入を検討している方もいるのではないでしょうか。今回は錆びにくく人気なスチール製の薪ストーブに絞って、そのメリット・デメリットとともに3種類をご紹介します。

【薪ストーブ】スチール製とステンレス製の違い

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まずはキャンプ用薪ストーブに使われる金属の特徴を見ていきましょう。

現在キャンプ用の薪ストーブに使われる金属は、多くはスチールとステンレス、あとは少し高いですがチタン製の薪ストーブがあります。それほどお金をかけずに冬キャンプで薪ストーブを楽しみたい方は、スチール製とステンレス製の2択になると思います。

ステンレス製薪ストーブの特徴

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ステンレスは鉄にクロムが含まれた合金で、錆びにくいという大きな特徴があります。この鉄にクロムを加えた430というステンレスの他に、さらに別の金属を混ぜた304という高価なステンレスもあり、より耐食性が高いと言われています。

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またステンレス薪ストーブの中には薄く作られた組み立て式の物もあり、煙突なんかくるくる巻いて小さくできるなど、コンパクトになるモデルもあります。これらのステンレスの特徴は魅力的ですよね。

今回はスチール製薪ストーブを紹介するのに、「これだけ聞いたらステンレスの方がいいじゃん!」となりそうですが(笑)…ここからスチール製薪ストーブのいいところも説明します。

スチール製薪ストーブの特徴

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スチールというのはいわゆる鉄製で、ステンレスのような防御被膜が作られないので、そのままにしておくと錆びます。なので錆びないように油を塗ったり塗装したりする必要があるんですね。またスチール製の薪ストーブは厚みがありがっしりしたタイプのものが多いです。

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錆対策については表面の錆をできる範囲で落として、ホームセンターで売られている薪ストーブ用の黒色の耐熱塗料で塗装すると良いですよ。

そしてスチール製薪ストーブには大きなメリットが2つあります。

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1つ目は熱伝導率が高いこと。単純にステンレス製薪ストーブよりも暖かくて、暖房性能が高いと言えると思います。ガンガン燃やしていたらステンレス製でも充分暖かいですが、熱伝導率を見るとスチール製のほうが高いと言えます。

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そして2つ目のメリットは価格が安いこと。今回紹介する3つの製品はどれもAmazonで1万円前後で購入しました。一般的にキャンプ用薪ストーブの価格は大体3〜5万円くらいじゃないでしょうか。

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実は2022年のスチール製薪ストーブ、お買い得な傾向が見えるんですよ。その理由として以下のことが考えられます。

  • ステンレスと比べてスチールの方がコストが低い
  • ここ数年ステンレス製薪ストーブの需要が高まり、スチール製薪ストーブが値下がりしやすい状況にあった
  • 数年前から作られているモデルの在庫が余り値段が下がってきた等

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まとめるとスチール製薪ストーブは、ステンレスと比べて比較的お値段が安くて、キャンプで使うと暖かいということが言えると思います。デメリットは錆の対策が必要なことと、リュックなどにも入ってしまうような薄型軽量タイプはほぼ見当たらないということです。

1万円以内の安価なスチール製薪ストーブ3つをご紹介!

スチール製薪ストーブの特徴を理解した上でにメリットに着目すると、お手軽で楽しい冬キャンプが始めやすいかもしれません。今回はかなり安価に売られていた3製品を購入したので、実際どうなのかこれから開封して見ていきたいと思います。

1.同時調理も可能!キャプテンスタッグ「KAMADO角型ストーブ UG-51」

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一つ目はこちら。キャプテンスタッグの「KAMADO角型ストーブ UG-51」です。購入時のお値段は税込9,900円。総重量は10㎏でまあまあ重みがありますね。

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角型というのが大きな特徴。煙突は3段階、脚の高さも2段階に調整できます。ガラス窓付きの新型も出ているみたいで、旧型だから安くなっているんでしょうか。

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煙突は3本。この薪ストーブは煙突の径が100mmと太いんですよね。キャンプ用だと60mm前後のものが多いので、シェルターの中に入れたい人は煙突穴の大きさを確認しておく必要があります。

ホンマのステンレス製薪ストーブの煙突径も100mmなので、ホンマ性の煙突でカスタムすることもできます。

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網も付いていました。これでバーベキューコンロにもなります。

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ダッチオーブンや鍋を置いて調理も可能。2口あるので小さなポットやクッカーも置けそうです。

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そして延長用の脚が4つ。延長用の脚を付けなくても地面から底まで約26cmと充分な高さです。

やっぱり角型なので開口部が広いです。奥行きは43cm以上あるので、一般的に売られている薪はそのまま入れられます。

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空気の量を調整する穴も付いていて、完全には閉まらないようになっています。全体の造りは悪くありません。

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重量は10㎏ありますが、他のものと比べて大きさの割に重すぎるということはないですし、角型で中が広く、調理スペースも複数あって網まで付いているのでいろいろ楽しめそうです。押さえておいた方がいいのは煙突の径が100mmと太いことと、流行りのガラス窓等は付いていないこと。それ以外の機能は問題なさそうなので、この安さで買えるのはお得感が強いですね。

《KAMADO角型ストーブ UG-51 仕様》

  • 組み立てサイズ(約):
    ハイ:幅600×奥行510×高さ1,070・1,415・1,770mm
    ロー:幅470×奥行360×高さ830・1,180・1,530mm
  • 焼き面までの高さ(約):440・685mm
  • 収納サイズ(約):幅480×奥行270×高さ265mm
  • 網サイズ(約):255×230mm
  • 煙突外径(約):100mm
  • セット重量(約):10kg
  • 材質:本体・扉・蓋・脚・煙突:鉄(焼付塗装)、バーベキュー網:鉄(クロムめっき)、収納バッグ:ポリエステル

2.機能は充分でお買い得!「ウッドキャンピングストーブ」

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続いてはこちら。「ウッドキャンピングストーブ」です。お値段は税込9,900円とこれもかなり安い。

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私が以前持っていたものとほぼ同じです。ただこの火力調整窓とロストルは前はなかったので、新たに追加されていますね。

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脚にロックがかかっているので、一度外して脚を広げたらまたロックします。

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スパークアレスタが付いているので3か所下に引っ張って地面に固定すれば、煙突の安定感は高まります。

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上に蓋が付いているので鍋などを置いて調理も可能です。本体の奥行きは41cmくらい

ただ本体の形状が丸くてスリムなのと、開口部もキャプテンスタッグと比べると小さいので、一度に入れられる燃料の量はほどほどといったところ。

どんどん新しいモデルや流行りのものが出て売れ残っちゃったのかもしれませんが、でも予算重視で考えるならお得感は強いかも。

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あと脚の角度が広いので結構スペースが必要ですが、3本脚の割に安定感はあります。地面から底までの高さは28cm。

こちらは煙突も含めた重量が8.5㎏ということで、先ほどの薪ストーブよりは少し軽いですね。

《ウッドキャンピングストーブ仕様》

  • 本体内部の奥行き:約41cm
  • 地面から底までの高さ:約28cm
  • 重量:8.5kg

3.コンパクトでガラス窓付き!Anlik「薪ストーブ」

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続いての薪ストーブはこちら。Anlikの「薪ストーブ」。私は10,800円で買ったんですが、今現在は14,200円になっていました。同じ形で5,000円程高いステンレスモデルもあるようです。ややコンパクトで重量は6㎏と軽いです。

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キャプテンスタッグと同じ角型なのでサイズの割に内容量はまあまあありそう

ここ数年流行っている羽みたいなのも付いていて、ガラス窓も付いています。造りはシンプルで簡素。

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脚は開くだけなのでちょっと不安定。地面に置く時は注意が必要ですね。置いてしまえば安定感はあります。

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煙突は径が60mmのステンレス製。1本あたり30cmなのでかなり細かく調整ができそうです。

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うーん、前の2つと比べると全体的にチープ感が出ちゃっているように思います。実際1万円台前半で買えるのはかなり安いですが、物を見ると確かにという感じにも見えます。ただ使えそうにないかと言われるとそんなことはなくて、普通に使えそう。今日のモデルの中では一番コンパクトですしね。

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中の奥行きは37cmくらい。実際に火を入れてみないと使用感も伝わりにくいと思うので、これから屋外に行って火入れをしてみたいと思います。

《Anlikの「薪ストーブ」仕様》

  • 収納サイズ:38×19×25cm
  • 使用サイズ:38×53×210cm
  • 総重量:6.1kg
  • 本体内部の奥行:約37cm
  • 煙突径:60mm

3種類のスチール製薪ストーブの使用感をチェック!

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外にやってきました。まず外観から見てみましょう。

煙突の長さや見た目の違いは?

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ウッドキャンピングストーブは3本脚なので安定感が若干劣りますが、角度を広げることでカバーしています。

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全ての煙突をつなげて私が隣に立つとこんな感じ。かなり背が高いのでシェルターなどに通さずに使う時は、スパークアレスタの位置からロープを使って地面に取り付けたほうが安定感は高められるでしょう。

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続いてキャプテンスタッグKAMADO角型ストーブ。延長用の脚を付けたので本体の高さがかなりあります。

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付属の煙突は3本しかないので、全体の高さはこんな感じ。

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延長用の脚を外すとこんな感じです。角型なので、開口部と中は広いですよね。直火調理も二口あります。

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続いてこのコンパクトな薪ストーブ小さくて軽いですが、脚の部分や全体的な強度面では他の2機種よりは劣るかなという印象です。これでも普通に使えそうですけどね。ガラス窓も付いています。

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背は高いですね。ロープなどを取り付けられるところもないので風がある時は不安な高さです。シェルターの煙突穴に通して安定を図るくらいでしょうか。

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あとはダンパーが付いていましたが、外から見ただけでは開いているのか閉じているのかがちょっと分かりにくいです。

実際に火を入れて暖房能力を見ていきます

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それでは3つの薪ストーブに火を入れていきましょう。

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ウッドキャンピングストーブは蓋を少し開けた状態で留めることもできます。調整窓もを使った火力の調整も可能です。

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KAMADO角型ストーブは蓋を閉めて空気の取り入れ口で調整します。3つの中で薪の減りが一番早いです。扉を閉めて調整窓を絞ってやらないとすぐに薪が燃え尽きちゃいますね。

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意外とこのコンパクトな薪ストーブも良く燃えます。やっぱりこうしてみるとガラス窓が良いですね。空気の取り入れ口を開閉した時の燃え方の違いもよく分かります。小さいけれどとても暖かいです。

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サイズによってパワーは違いますけれども、3台とも暖房能力は申し分ないです。

お湯を沸かしてみます

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良い感じに燃えているので天板の蓋を外してお湯を沸かしてみます。

このコンパクトな薪ストーブは、おそらく熱で膨張して蓋が外れません…。このまま蓋の上に置いて沸かしてみます。

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3つとも500mlのお湯を入れました。置いた時間差もありますがこの小さい薪ストーブが一番最初に沸いて、少しして残りの2つも両方沸きましたね。

3つとも暖かいですが、今日ご紹介した中ではキャプテンスタッグが一番パワフルですね。直火調理する蓋も大小2つ付いているので、調理しながらお湯を沸かすこともできそうです。

キャプテンスタッグの薪ストーブで調理してみた

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キャプテンスタッグの薪ストーブでおでんを温めてみます。ユニフレームの18cmの焚き火鍋がぴったりです。

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中を覗くとこんな感じ。これは効率よく調理ができそうです!このKAMADO角型ストーブは調理目的でがっつり使うのが良さそうですね。

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薪ストーブをテントに入れる時は一酸化炭素や火事も含めてかなり危険が伴いますので、検知器を付けたり、まわりが燃えないように対策した上で自己責任で行いましょう。このキャプテンスタッグのKAMADO角型ストーブは今の時期から屋外で使っても楽しいアイテムだなと思いました。

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おでんができました。冬に食べる温かい食べものは美味しいですね。

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天板をもう一つ外せばここに網を置いてバーベキューもできます。熾火でバーベキューしても美味しそう。

3つの薪ストーブのFUKUの評価

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価格を考えるとどれもコスパは良いという前提で、私の勝手な評価をまとめました。

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まずはウッドキャンピングストーブです。

  • 薪ストーブとして問題なく使える
  • 少々重いがこの大きさでは仕方ない
  • 脚の折りたたみ機構はやや面倒くさい
  • ガラス窓は付いていない
  • 煙突ポートに通さない場合は不安定になりやすいので注意
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次にAnlikの薪ストーブです。

  • 全体の造りがややチープ
  • 脚にロックが付いていないため、引っ掛けて倒さないように注意が必要
  • 熱を入れると上蓋が開かなかったり、ダンパーの開閉が分かりにくかったりとやや心配なところがある
  • 良く燃えて薪ストーブとしては快適
  • ガラス窓が付いている
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そしてキャプテンスタッグの角型ストーブ

  • 容量が大きいので薪ストーブとしてパワフル
  • 上蓋が2か所付いていて同時調理ができるため色々楽しめそう
  • ガラス窓は付いていないが、ガラス窓が付いている新型もある

手軽に買える安価な薪ストーブで冬キャンプを楽しもう!

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今回は安価に買えるスチール製薪ストーブを3種類ご紹介しました。やはり全体的にステンレス製の方が人気があるのか、スチール製薪ストーブは1万円を切っているものもありました。薪ストーブとしての機能や暖房面には問題なかったので、予算低めで探すなら、スチール製薪ストーブも選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

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