奈良の美しい公園や壮大な自然で楽しむ紅葉【紅葉特集2022|公園・自然編】

奈良の美しい公園や壮大な自然で楽しむ紅葉【紅葉特集2022|公園・自然編】

すっかり秋も深まり、奈良県各所で美しく色づく紅葉が見られるようになってきた今日このごろ。

今回は、奈良の紅葉名所の中で、公園や庭園、大自然で楽しめる紅葉スポットをご紹介。

広々と開放感あふれる公園や雄大な自然の中で紅葉を堪能して、冬に向けてパワーを充電!

ほとんどのスポットが11月下旬~12月上旬には見頃を終えてしまうので、おでかけするならお早めに!

【ナメゴ谷|上北山村】 <例年の見頃:10月中旬~11月上旬>

奈良県南東部に位置する自然豊かな村、吉野郡上北山村。
大台ヶ原、大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)、ナメゴ谷などで大自然の迫力ある紅葉を楽しめるが、いずれも標高が高いため、紅葉の見頃も10月中旬~と早く訪れる。

ナメゴ谷は、針葉樹の中、尾根筋だけ山桜をはじめとした広葉樹が残されているため、その見た目は天に昇る龍のよう。秋には広葉樹が紅葉し、朱い昇り龍が見られる、知る人ぞ知る紅葉の絶景スポット。

残念ながら今年はもう見頃のピークは過ぎてしまっているが、大自然の迫力は健在。一番の撮影ポイントは道路番号64番が目印。

【不動の滝|御杖村】 <例年の見頃:11月上旬~11月下旬>

奈良県御杖村にある落差約21メートルの不動の滝は、三峰山の山復、登山道沿いにあり、静寂に包まれた山の中に水の音を響かせるその姿は荘厳で、自然のパワーを分け与えてくれる。

夏には新緑に包まれ涼しげに、秋には紅葉が映え鮮やかに、冬には雪化粧と氷で神秘的に…季節によって様々な姿を見せてくれることも不動の滝の魅力。

例年11月頃には、不動の滝周辺の木々が紅葉し、滝の風景を秋色に彩る。

この滝の水はやまとの水の一つに選ばれており、美しい水とキレイな空気に心も体も浄化されていくようだ。

不動の滝 基本情報

【住所】奈良県宇陀郡御杖村神末1790
【電話】0745-95-2001(御杖村役場むらづくり振興課)
【駐車場】60台

【依水園|奈良市】 <例年の見頃:10月下旬~12月初旬>

奈良県奈良市の中心部にある美しい日本庭園『依水園』。国の文化財として名勝に指定されている。

奈良を代表する池泉回遊式庭園で、江戸前期の「前園」、明治期の「後園」、二つの時代の様式で造られたどちらの庭園も紅葉の時期の美しさは格別。

若草山、春日奥山、隣接する東大寺南大門を借景とし、池に映る花木や、はるかに広がる空までも取り込んだ開放的な「後園」の美しく色づいたドウダンツツジやイロハモミジが池に映り込む光景は見ものだ。

園内に併設されている「寧楽(ねいらく)美術館」では、春秋には重要文化財「亦復一楽帖(またまたいちらくじょう)」の特別陳列も開催される。

依水園 基本情報

【住所】奈良県奈良市水門町74
【電話】0742-25-0781
【営業時間】9:30~16:30(入園は16:00まで)
【定休日】火(火曜日が祝日または休日の場合は開園し、翌平日に休園)
【料金】(寧楽美術館を含む)大人1200円、大学生・高校生500円、中学生・小学生300円

【奈良公園|奈良市】 <例年の見頃:10月下旬~12月上旬>

言わずと知れた古都・奈良の「顔」、『奈良公園』。国の天然記念物にも指定されている野生のシカと紅葉のコラボレーションはなんとも奈良らしい心なごむ風景。

広い園内では春日野園地や若草山周辺の芝生で紅葉を眺めながらのんびりと過ごしたり、浮見堂周辺の絵巻物の世界のような紅葉にうっとりしながら散策したり、思い思いに紅葉を楽しめる。日が暮れて浮見堂がライトアップされるとぐっと幽玄な趣となるので、夜の紅葉も楽しみたい。

豊かな自然、野生のシカ、そして貴重な歴史的文化遺産と、奈良の魅力が詰まった奈良公園で、秋の1日をゆっくりと過ごしてみてはいかが。

奈良公園 基本情報

【住所】奈良県奈良市雑司町、高畑町、登大路町、春日野町一帯
【電話】0742-22-0375(奈良公園事務所)
【駐車場】無(近隣に有料P有)

【奈良県立竜田公園(竜田川)|斑鳩町】 <例年の見頃:11月下旬~12月上旬>

奈良県斑鳩町の南西部に位置し、竜田川沿い総延長約2km、総面積14ヘクタールの『奈良県立竜田(たつた)公園』。

竜田川は平安歌人・在原業平は「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」と詠い、能因法師は「嵐ふく 三室の山の もみじ葉は たつ田の川の 錦なりけり」と詠った古くからの紅葉の名所。

約700本のモミジが色づくと、堂山橋東側は息をのむ美しさ。南北約2kmにわたる竜田川河畔が遊歩道として整備されており、秋には紅葉を楽しむ人の姿が多く見られる。

平安の昔に思いをはせながら川沿いを散策してみよう。

奈良県立竜田公園(竜田川) 基本情報

【住所】奈良県生駒郡斑鳩町稲葉車瀬2-553
【電話】0745-56-3851(奈良県中和公園事務所)
【駐車場】22台

【奈良県営馬見丘陵公園|広陵町・河合町】 <例年の見頃:11月下旬~12月上旬>

奈良県北葛城郡の広陵町と河合町にまたがる馬見丘陵に作られた広大な公園『奈良県営馬見丘陵(うまみきゅうりょう)公園』。

四季を通じて色とりどりの花々が迎えてくれるが、秋が深まると紅葉も見頃を迎える。

紅葉の中心となるイロハモミジは、例年11月下旬~12月上旬が見頃。ほかにも、黄色やオレンジ色に染まるケヤキ(11月頃)、真っ赤に染まるラクウショウやモミジバフウ(11月下旬~12月上旬)、オタフクナンテン(12月頃)などの紅葉が楽しめる。

さらには、11月下旬から12月中旬まで楽しめる皇帝ダリアなど、花も楽しめるのは馬見丘陵公園ならでは。開放感あふれる広い公園で紅葉する木々を眺め花を愛でる、そんなおだやかな秋の1日を過ごそう。

奈良県営馬見丘陵公園 基本情報

【住所】奈良県北葛城郡河合町佐味田2202
【電話】0745-56-3851(奈良県中和公園事務所)
【駐車場】982台(無料)※8:00~18:00(11月~2月は17:00まで)

【天理市役所周辺|天理市】 <例年の見頃:11月上旬~11月下旬>

紅葉ならぬ黄葉もご紹介。天理市のシンボルとして市木にもなっているイチョウ。

天理市内のいろんなところで見られるが、中でも天理市役所北側を東西に走る「親里大路」は、奈良きってのイチョウの黄葉の名所。秋晴れの日には、青空を背景に輝くような黄金の葉が映えるさわやかな光景を目にすることができる。

2022年11月19日(土)・20日(日)には天理イチョウ並木歩行者天国「ほこてんり」を初開催。上を見上げると黄一色の並木、足元は落ち葉の絨毯と、圧巻のイチョウの世界を車を気にせず堪能できる特別な2日間となっている。

天理市イチョウ 基本情報

【住所】奈良県天理市川原城町周辺
【電話番号】0743-63-1242(天理市産業振興館)
【駐車場】無(天理駅前に有料P有)

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