
【クアラルンプール共同】マレーシアで19日、下院(定数222人、小選挙区制)総選挙の投票が始まった。国民の関心は、新型コロナウイルス禍からの回復やインフレなど経済対策が中心だ。過去4年で首相が3回交代しており、安定政権が確立できるかどうかが注目される。即日開票され、20日未明にも大勢判明の見通し。
主な政党連合が三つどもえで争うが、各勢力とも単独過半数は難しいとの見方が強い。イスマイルサブリ首相の与党連合「国民戦線(BN)」に加え、BNと決別しイスラム保守派を含む国民連盟(PN)、都市部中間層などから支持を集めるアンワル元副首相の希望連盟(PH)が競う。