希少種「クロツラヘラサギ」 相浦川に飛来 佐世保の高原さん撮影成功

佐世保市に飛来したクロツラヘラサギ=佐世保市内(高原さん提供)

 日本野鳥の会長崎県支部の高原香織さん(39)=佐世保市中里町=は8日、同市の相浦川に飛来したクロツラヘラサギを発見し、撮影に成功した。
 クロツラヘラサギは環境省から「絶滅危惧ⅠB類」に指定されている希少種。日本野鳥の会県支部によると全長約80センチで、繁殖地は朝鮮半島や中国。九州や台湾などで越冬する。
 毎日のように自宅近くで野鳥観察をしている高原さん。この日はいつもより足を伸ばして県立大佐世保校(同市川下町)の裏を流れる相浦川に向かったところ、午後3時ごろにクロツラヘラサギを発見した。「こんな所で会えるとは」と喜びでシャッターを切る手が震えたという。高原さんは「昨年も飛来していたので、居心地が良くて戻って来てくれたのであれば、うれしい」と声を弾ませた。


© 株式会社長崎新聞社