西九州新幹線「かもめ」 来夏1編成追加 JR九州、環境債で資金調達

 JR九州は18日、西九州新幹線(武雄温泉-長崎)の車両N700S「かもめ」を1編成追加する方針を明らかにした。環境改善効果のある事業に充てるグリーンボンド(環境債)を発行し、資金を調達する。来年夏の追加を目指す。
 新幹線かもめは1編成6両で、9月23日の開業以降計4編成で運行。同社によると、来年後半以降、車両の定期検査が順次組まれるのを前に、1編成を追加し、現行のダイヤを維持する考え。かもめの車両は消費電力を従来型の車両より約6%削減。また摩耗部品の長寿命化により、検査作業の省力化や廃棄品削減を図るなどして環境負荷を低減したという。
 グリーンボンドは、3年債、5年債、10年債を計250億円発行。かもめの車両追加の他、来年秋開業予定の新長崎駅ビルや同年春開業予定の鹿児島中央駅西口複合ビルの開発で、環境負荷軽減に資する設備投資に充てる。 

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