刑務所製品の売り上げ大幅減 コロナ禍、即売会開けず

高松刑務所に併設する「CAPIC製品」の常設展示場

 新型コロナウイルス禍で2020年度と21年度、受刑者らが作る「刑務所作業製品」の売上高が以前の水準の約4~5割に減ったことが19日、分かった。主要な販路だった矯正展や即売会の多くが中止となったためだ。作業は受刑者の円滑な社会復帰に向けた重要な施策とされる。一定の売り上げを確保して安定した作業量を維持しようと、外部の声を取り入れた新製品開発に乗り出す所も出てきた。

 刑務所作業製品は「CAPIC(キャピック)製品」と呼ばれ、刑務所など全国61の施設で刑務作業として製作される。その種類はタンスや日用雑貨、アウトドア用品、食品など幅広い。

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