お騒がせのウィル・スミス、個人的にエキストラのギャラ払っていた

ウィル・スミス(54)は新作主演映画「自由への道」で、地面に横たわり死体を演じたエキストラに個人的に報酬を支払ったという。

12月9日より配信開始予定の同作品で監督を務めたアントワーン・フークアは、ウィルを「これまで会った中で最も素敵な人」とし、特に撮影の一環として猛暑の中で地面に横たわっていたエキストラへの対応について称賛している。フークア監督はヴァニティ・フェア誌にこう語っている。「彼は撮影現場の誰にでも親切だった。300人ほどのエキストラと軍隊、海兵隊員がいて、ウィルはあちこちに行き、ハグしたり握手したりしてた」「彼はひょうきんで面白い人だよ。お墓の中の死体になっているエキストラがいたのだけど、ウィルは37度を超える暑さの中で横たわっている彼らにお金を渡しに行ったりしていたよ」「ウィル・スミスについては、本当に純粋に素晴らしいという言葉しかないよ。この映画のどの関係者に聞いても、皆同じことを言うだろう。人生で出会った人の中で一番素敵な人だ」

同作は今年のアカデミー賞でクリス・ロックに妻のジェイダ・ピンケット・スミスをジョークのネタにされたことに激怒したウィルがクリスに平手打ちをした事件の騒動前に撮影されたものだが、フークア監督はこの作品が「一度の悪い瞬間よりも重要」であり、公開中止ということは話題にも上らなかったとして、「もちろん、私は人々にこの映画を見てほしかった。私の論点はいつも『400年にわたる奴隷制度とその残虐性について描くことは、たった一度の悪い瞬間よりも重要ではないか?』ということだった」と続けている。

ウィルは「ドリームプラン」の演技でアカデミー賞主演男優賞を受賞したものの、この騒動の後、映画芸術科学アカデミーを退会し、理事会側も10年間のアカデミー賞への出入りや参加資格を剥奪する処分を下している。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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