【FIFAワールドカップカタール2022】グループHはポルトガルが1位候補。C・ロナウドが史上初の5大会連続ゴールを狙う

「FIFAワールドカップカタール2022」のグループHは、ポルトガル(6大会連続8回目の出場/10月6日付FIFA世界ランキング9位)、ガーナ(2大会ぶり4回目/61位)、ウルグアイ(4大会連続14回目/14位)、韓国(10大会連続11回目/28位)からなる。

ポルトガルが1位候補だが、不動の本命に挙げるには安定感に欠ける印象だ。史上初の5大会連続ゴールを狙う現役レジェンド、FWのクリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)を筆頭に、DFのジョアン・カンセロ、MFにベルナルド・シウバ(マンチェスター・シティ/イングランド)、ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド)ら一級品のタレントがそろうものの、戦術の幅が狭く、堅守速攻以外の選択肢が少ない。2021年欧州選手権はベスト16止まり、今大会予選もプレーオフに回るなど、結果、内容ともいま一つさえなかった。37歳のC・ロナウドも決定力、勝負強さは健在ながら運動量が落ち、90分を通しての存在感は薄れている。それでもグループリーグ突破に失敗することはないだろうが、意外に苦戦するかも。

ポルトガルの対抗一番手は、ウルグアイ。南米予選では途中4連敗を喫するなど苦戦して監督交代に踏み切り、2021年末にディエゴ・アロンソ監督が氏就任した。新監督がレギュラーを入れ替えるとチームは活性化し、3連勝で一気に出場権を獲得。チーム状態と歩を合わせて、FWのルイス・スアレス(ナシオナル/ウルグアイ)、FWのエディンソン・カバーニ(バレンシア/スペイン)らベテランが復調し、24歳MFのフェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリード/スペイン)も攻守ともにスケールを増した。守備の整備不足が指摘されるが、スアレスらを擁する前線は破壊力があり、4大会連続のグループリーグ突破は有力だ。

ガーナも予選途中での監督交代の末、出場権を勝ち取った。FWのアンドレ・アイェウ(アル・サッド/カタール)、その弟であるFWのジョルダン・アイェウ(クリスタルパレス/イングランド)ら、前線の選手の活躍次第でウルグアイに対抗、さらにはポルトガルを脅かすかも。

韓国は苦しい戦いになる。昨季、アジア人として初めてイングランド・プレミアリーグ得点王に輝いたFWのソン・フンミン(トッテナム)が、11月1日の試合で相手選手と接触し、その後、顔面骨折していることが判明。すぐに手術し、今大会のメンバーに入ったが、万全の状態でプレーできるかは未知数だ。勝ち点を獲得するために不可欠な存在であり、起用されると思われるが、十分に回復しないままに出場させて機能しなかったら、グループリーグ突破への道程がさらに険しいものになる。回復と試合での爆発に期待したい。

文/佐藤新

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