小池都知事、外出自粛「宣言」に慎重姿勢

新型コロナウイルス感染症の「第8波」への警戒が高まる中、政府が新たに指針を定めた外出自粛を要請する宣言の発令について、東京都の小池知事は慎重な姿勢を示しました。

東京都内で11月18日に新たに確認された新型コロナの感染者は8292人で、前週の同じ曜日を14日連続で上回りました。この日の定例会見で小池知事は「第8波の入り口に差しかかっているとも考えられると指摘されている。今、まさに踏ん張りどころ」と認識を示しました。

感染者が全国的に増加傾向となる中、政府は第8波に備えた2段階の対応強化策を定めています。都道府県が外出自粛を要請できる「対策強化宣言」を新たに設け、それでも医療が逼迫(ひっぱく)しそうな場合には「医療非常事態宣言」を出して、帰省や旅行の自粛など、より強力な要請ができるようにしました。しかし小池知事は会見の中で「第7波の時は急にポーンに跳ね上がった感染者数だが、ちょっとそれとは違う。よく見ながら、専門家の意見を参考にして今後の対応策を決めていく」と述べ、「第7波と傾向が違う」として新たな宣言の発令には慎重な姿勢を示しました。

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