建設100年 針尾無線塔ライトアップ 幻想的な姿を披露

ライトアップされた針尾無線塔と針尾瀬戸に映る光=佐世保市(西海市西彼町から撮影)

 長崎県佐世保市針尾中町にある国指定重要文化財「旧佐世保無線電信所(通称・針尾無線塔)」は11月で建設100年を迎え、記念ライトアップが始まった。高さ136メートルの巨大な3本の塔が光に照らされ、幻想的な姿を披露している。
 針尾無線塔保存会が主催。ライトアップするのは初めて。期間は来月17日までの金、土曜日など計12日間。日没から午後8時まで。同会の田平清男会長(80)は「昼とは違う姿で、100年たっても傷みのない無線塔を見てほしい」と話している。
 無線塔は、旧日本海軍が1918年から4年かけて建設した鉄筋コンクリート造の通信施設。41年の太平洋戦争開戦の際には、暗号電文「ニイタカヤマノボレ」を発信したとも言われる。


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