北川精機が長崎に設計拠点 電子部品の開発機能強化 2024年開設

 スマートフォンなどの電子回路基板を成形するプレス装置の製造で世界トップクラスのシェアを誇る北川精機(広島県府中市)は16日、長崎市に新たな設計拠点「長崎技術センター」を立地すると発表した。御船蔵町の長崎駅前電気ビル内に、2024年11月1日の開設を予定し、5年間で15人の雇用を見込む。
 同社は1957年設立。
通信機器、家電、自動車、人工衛星などの電子基板などを製造するプレス装置の製造、販売を手がける。資本金は3億円。
 広島本社の他、東京支店、大阪出張所があり、九州への拠点進出は初めて。デジタルトランスフォーメーション(DX)により高まる電子部品の生産設備需要に応えるため、設計開発機能を強化する狙い。
 同社の担当者は「造船業をはじめとするものづくりが盛んな町で、専門性の高い優秀な人材の確保が期待できる」としている。
 県と同市、県産業振興財団が誘致した。


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