トラックドライバーの仕事内容は?車種別必要免許や向いてる人を紹介

「トラック運転手の仕事内容は?」「未経験でもトラック運転手の仕事ができるのかな?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、「トラック運転手の仕事内容」と合わせて「トラック運転手のきついところ」や「トラック運転手に向いている人」「トラック運転手に必要な免許の種類」などについても解説していきます。
弊社ではドライバー専門求人サイト「トラックマンジョブ」を運営しており、これまで5,000人を超えるドライバーの方々の転職に携わってきました。それらの知見をもとに説明します。

トラック運転手の仕事内容とは?

トラック運転手の仕事内容は大まかに「荷物の配送・配達」「荷卸し作業」などですが、車種によっても仕事内容が変わります。
まずは、車種別に仕事内容を説明します。

大型トラックドライバー

【必要な免許】大型自動車免許(11t以上)
トラックドライバーの花形ともいえる大型トラック。その名の通り、車体も大きく、長距離運輸が多いのが特徴です。他のトラック運転手と比較して給与も高く、現役ドライバーの方も大型トラック免許取得を目指す人も多くいます。大型トラックドライバーの仕事内容は、荷物を荷揚げ場所から荷卸し場所まで配送することです。長距離を運転することが多く、家に帰れないこともあります。大型トラックは社内も広く、仮眠スペースを設けられている場合もあるので、社内で寝泊りすることもあります。
【働き方】
大型トラック運転手の働き方は大きく分けて2つあります。
運送会社に従業員として雇われ働くケースと、運送会社から委託として働くケースです。運送会社に勤めている場合は、会社所有のトラックを使用して運送業務を行います。給料も毎月固定であることがほとんどです。会社によっては固定給プラス歩合を取り入れている会社もあり、配送件数によっては高収入になる場合もあります。一方、委託として働くドライバーは完全歩合制であることが多く、配送件数が多いほど、収入も増えていきますが、ガソリン代などの経費も自己負担が多いため管理する必要があります。

中型トラックドライバー

【必要な免許】中型自動車免許(5t以上11t未満)
中型トラックドライバーも仕事内容は大型とほぼ同じで、集配所や荷揚げ場所から荷卸し場所へと運送することです。また、運送だけでなく自身でフォークリフトなどを使って荷物を揚げたり卸したりすることもあります。大型トラックでは入れない主要都市や狭い道などにも入れるため、街中でも多く見かけるのではないでしょうか。
【働き方】基本的に短距離~中距離の配送となりますが、まれに長距離を運送することもあります。高い運送能力を持つことから、中型トラックドライバーの求人数は全国で最も多い件数となっています。

小型トラックドライバー

【必要な免許】普通自動車免許
荷物の集配所から集配所への運送、宅配業務などの近距離配送など運送会社によって仕事内容は異なります。未経験の方や経験が浅いドライバーはまずは小型トラックから乗り始めます。慣れるまでは助手席にドライバー補佐がつき、ルートや業務を覚えてから一人立ちする流れとなっています。一般家庭への宅配業務は小型トラックで行うことがほとんどですが、配達時に不在などの場合が多く臨機応変の対応や残業が多くなるのも特徴です。

軽貨物配送ドライバー

【必要な免許】普通自動車免許
小型トラックドライバーとほぼ同じ業務内容となり、集配所へ荷物を取りに行き、指定の場所へ配送という流れが多い仕事です。基本的に対応エリアが決まっており、道を覚えるまでは時間がかかりますが、慣れてしまえば未経験者でも仕事がしやすいドライバーでしょう。また、配達する荷物もコンパクトかつ軽量なものが多いため、女性や高齢の方のドライバーも多いのが特徴です。しかし、荷物が小さい分、毎日配達数にノルマを課している企業もありますので、応募する際はノルマの可否を確認しておくことをおすすめします。

宅配ドライバー

【必要な免許】普通自動車免許
軽貨物ドライバーと同じく、決まったルートでの配送がほとんどです。
指定の場所に荷物を配送するだけでなく、商品の返品や引き取りなどの業務を行うこともあります。近年、ネット通販の拡大の影響により、コンビニへのルート配送やメルカリなどの商品を収集したりと配送する荷物が多様化しているのが特徴です。

トレーラー運転手

【必要な免許】大型自動車免許(11t以上)、けん引免許
トレーラーはけん引貨物自動車のことを指します。トラクター(先頭の運転席の部分)とトレーラー(トラクターと接続している荷台部分)が分離できる構造となっています。重量のある荷物を大量輸送することの多いトラックです。
長距離輸送がほとんどで、高速道路の料金を抑えるために深夜に運送することが多くあります。車体が大きい分、事故のリスクも高まる為、ある程度他のトラックで経験を積んでからトレーラー運転手を目指すことをおすすめします。
関連記事:トレーラー運転手になるには?仕事内容と給料事情を徹底解説!

トラック運転手のやりがい

トラック運転手はきついイメージもありますが、やりがいももちろんあります。トラックドライバーには元々トラック運転手を目指して就職した人もいますが、異業種から転職してくる方も多くいます。それだけトラック運転手にはやりがいや魅力があるのです。

給料がいい
トラック運転手は車体の大きさや運送する距離に比例して給料が高くなる傾向にあります。大型トラックドライバーは月収45万円以上の求人も複数あり、中には年収1000万円を超えるドライバーも存在するようです。
関連記事:【大型トラック運転手】平均年収や給料を詳しく紹介!年収UPの資格情報も

色んな道を走れる
トラックドライバーをしていると毎日違う道を走ることも多く、運転する中で綺麗な景色を見れることもしばしばあります。しかし、軽貨物ドライバーや小型トラックドライバーは走るエリアが決まっていることも多いため、新しい発見は少なくなってしまいがちです。

トラック運転手のきついところ

異業種からトラックドライバーを目指す際は、トラックドライバーのきつい部分も把握しておくことをおすすめします。

拘束時間が長い
基本的にどの種類のトラックドライバーも拘束時間が長い傾向にあります。理由として、道路が渋滞していたり、配達先でのトラブルによる遅延など思った通りに配送できないのがトラックドライバーです。最近では働き方改革でトラック運転手の拘束時間も短くなってきている傾向もありますが、平均で1日13時間ほど拘束されると見ておくとよいでしょう。

体力を使う
トラック運転手は運転するだけではなく、荷揚げや荷卸しなどの業務もあり、非常に体力を使う仕事でもあります。特に軽貨物ドライバーなどは荷物が小さく軽量なイメージがありますが、その分、配達量が多く車の乗り降りも多いため体力を消費します。
その他のトラック運転手も冬なのに荷卸しで大量の汗をかくほど体力を消費することもあります。
トラック運転手はやりがいもありますが、きつい部分もあります。トラック運転手のきつい事をこちらの記事でも詳しくまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
関連記事:【元ドライバーに聞いた】トラック運転手のきついこと15選

トラック運転手に向いている人

これからトラックドライバーを目指しているという方は、自分はトラック運転手に向いているのか、確認してみてください。

運転が好きな人
まず第一に運転が好きでない人はトラック運転手になることは難しいでしょう。毎日運転するものなので運転が好きな人が向いている人といえます。
こちらでトラックドライバーに向いている人の特徴を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
関連記事:【現役トラック運転手が選ぶ】トラックドライバーに向いてる人の特徴

トラック運転手の仕事内容まとめ

本記事では、トラックドライバーの仕事内容と合わせて、トラックドライバーのきついところや向いている人の特徴などについてもご紹介しました。
これからトラックドライバーを目指しているという方は、本記事をぜひご参考ください。弊社ではトラックドライバーの専門求人サイト「トラックマンジョブ」を運営しています。初心者・未経験OKの求人から、月収45万円以上の求人なども取り扱っております。ぜひチェックしてみてください。

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