首相、寺田総務相更迭へ調整 政権幹部らと対応協議

首相公邸を出る岸田首相=20日午前

 岸田文雄首相は20日、政治資金問題が相次ぐ寺田稔総務相を更迭する方向で調整を続けた。政権幹部らと対応を協議し、閣僚経験者を軸に後任人事の検討に着手。21日に始まる2022年度第2次補正予算案の国会審議などへの影響を考慮し、最終判断する方針だ。政府関係者が明らかにした。

 岸田内閣では、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題で山際大志郎前経済再生担当相が10月24日に、死刑執行を巡る失言で葉梨康弘前法相が今月11日にそれぞれ辞表を提出。事実上の更迭だった。1カ月弱で3人目の閣僚辞任となれば、政権への打撃は避けられない。

参院本会議で答弁に臨む寺田総務相。左下は岸田首相=10月7日
衆院政治倫理・公選法改正特別委で答弁のため挙手する寺田総務相=8日

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