大イチョウ 光受け神々しく 奈義・菩提寺でライトアップ

暗夜に浮かび上がる菩提寺の大イチョウ

 浄土宗の開祖・法然ゆかりの岡山県奈義町高円、菩提寺(ぼだいじ)で20日、国天然記念物に指定されている大イチョウのライトアップが始まった。闇夜に巨木が浮かび上がり、幻想的な風景を生みだしている。23日まで。

 推定樹齢約900年の大イチョウは、高さ40メートル、幹回り13メートル。幼少期に同寺で修行した法然が、学業成就を願って挿した枝が芽吹いたと伝わる。

 午後5時ごろ、10基の投光器が点灯。黄色く色づきつつある無数の葉が輝き、空が暗くなるにつれて神々しさを増していった。家族連れやカップルらが訪れ、じっくりと見上げたり、記念撮影をしたりして楽しんだ。

 友人と訪れた会社員女性(23)=津山市=は「色鮮やかですごくきれい。想像以上に迫力もあって、また見に来たい」と感激していた。

 点灯は午後5時~8時。主催する町観光協会によると、今年は暖かい日が続いたため、例年より葉の色づきが1週間ほど遅く、黄葉は来週末まで楽しめるという。

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