
岸田文雄首相は21日、松本剛明元外相と官邸で会い、更迭した寺田稔前総務相の後任に起用すると伝えた。その後、皇居での認証式を終え、首相が辞令を交付した。1カ月足らずで3人の閣僚辞任となり政権運営が厳しさを増す中、2022年度第2次補正予算案や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る被害者救済新法などの前進を期す。首相は「山積する課題に取り組むことで職責を果たす。補正予算や重要法案の早期成立に全力で最大限の努力をしたい」と記者団に述べた。
立憲民主党の安住淳国対委員長は「決断は遅きに失した。国政が停滞したと言わざるを得ず、任命責任を厳しく問う」と強調した。
