中尾明慶が明かす、子どもならではのハプニング「子どもって本当にすぐ寝ちゃうんだな(笑)」――「PICU 小児集中治療室」インタビュー

吉沢亮さん主演でおくるドラマ「PICU 小児集中治療室」(フジテレビ系)。駆け出しの小児科医・志子田武四郎(吉沢)と、彼を見守りながら冷静に、時に厳しく指導する安田顕さん演じる植野元らの姿に視聴者もくぎ付け。

本日11月21日放送の第7話では、心臓移植に後ろ向きだった小松圭吾(柊木陽太)が移植を受けることを決め前向きに治療に励む姿や、武四郎の親友・矢野悠太(高杉真宙)、そして、武四郎の母・南(大竹しのぶ)に関するエピソードが描かれる。

まだまだ人手の足りない“PICU”だが、さまざまな人たちの協力により患児の受け入れが可能に。その中の一人、優秀で冷静沈着な救命救急医・東上宗介を演じるのが中尾明慶さんだ。中尾さんと言えば豪快に笑う姿を浮かべる人も多いと思うが、本作では笑顔を封印。クールで頼りがいのあるキャラクターを演じている。

――東上は中尾さんのイメージとは違って笑わず寡黙な感じですね。

「こんなにがっつりクールで寡黙な役は今まであんまりないかな。多分、皆さんの印象は明るい方が強いと思いますし、僕自身も明るいからあまりイメージにはないかもしれないです。役作りというよりは、どれぐらいのバランスだといいのかっていうのが結構大変…。無愛想なわけでもないし、嫌なやつでもない。仕事を一生懸命やってて、絶対喜びもあるし、悲しさもあるけど、それがあまり表に出ないというか。だけどドラマだから、多少は表現をしなきゃいけないですよね(笑)。そこのバランスは難しいなと。勉強しながら演じています!」

――バランスという点で表情作りが特に難しかったシーンはどんな場面でしたか?

「志子田先生の手伝いをしに(PICUに)行って、子どもの眠っているところを見て、それぞれが『助けてあげるよ』という思いを表現するようなカットを撮りたいと監督がおっしゃったんです。東上先生なりの助けてあげたいという気持ちの表現の仕方というか…どういうふうにするのが一番いいのかなって。あとは、助かってホッとするっていう表現もどうしたらいいのかな…と思うことも。でも、監督を信じてっていう感じですかね。監督が『オッケー!』って言ったらもうオッケー(笑)。監督がいいと言うのが一番いいんでね。僕はそう思ってやっています」

――演出は「監察医 朝顔」シリーズ(2019、20~21年/同系)でも一緒だった平野眞監督ですね。監督からはどんな要望がありましたか?

「クランクインする前に、『笑わないっていうのを一つのテーマにしたい』と言われました。『監察医 朝顔』のキャラクターが割とムードメーカー的な役だったんですけど、それとはもう全くの真逆で。『全話、笑わないで終えたいんだよね』っていうような話があったんですよ。(まだ撮影途中のため今後は)どうなるか分からないですけどね。こいつ、やっぱ笑わないとダメだ!って思われたら、そういうシーンも増えるかもしれないですけど(笑)」

――これまで放送された中で、中尾さんのお気に入りシーンや苦労した点を教えてください。

「台本の時からもそうだけど、志子田先生の家でのシーンが結構好きなんですよ。お母さんとのシーンとか。息子と母親ってこういう感じだよねっていうのが出て好きなんですよね。苦労したとはちょっと違うかもしれないんですけど、毎回僕らが撮影する前に看護師の方や元看護師の方たちが(動きを)全部覚えてくださって、(実際に)やって見せてくれるんです。作業面もやったことないので大変なんですけど、そういう方の力も借りられるのでありがたいです。『監察医 朝顔』の時もいてくださって。個人的に『今どういう感じでした?』とか聞きやすいですし。医療もののセリフとかは、普段言う機会がないワードだったりするし知らない言葉も出てきたりするから、言い慣れてない分ちょっと苦労はしますけどね」

――作中では苦しい瞬間も多く描かれますが、現場の雰囲気はいかがですか?

「(吉沢さんとは)それほど多くはしゃべっていないかもしれないです。でも、さっきは1人の男の子を介して掛け算の九九で遊びました(笑)。(ほかの共演者とも)そんなにしゃべってないかな。吉沢さんも安田さんもお芝居がすごくすてきで。それを間近で一番最初に見られるので『よかったー!』って思っています(笑)」

子役キャストと中尾さんのかわいらしいやりとりとは…?

――子役キャストの奮闘もキーになるかと思いますが、ハプニングなどありますか?

「この現場は、子役の子たちが盛り上げてくれているかな。明るい子が多いんです! あの(PICUの)ベッドに横になると、みんな寝ちゃうんですよ、本当に。めちゃくちゃ騒いでいたのに、5秒ぐらいで寝ますね。その姿がかわいいなと思ったし、子どもって本当にすぐ寝ちゃうんだなって(笑)。子役の子って、結構しっかり者が多いんですけど、今回は子どもっぽい子が多いんです(笑)。『仲里依紗とCM出てるよ!』って言ってくる子とか、めちゃくちゃかわいいじゃないですか! その子、そのCMも見せてくれて。『今も流れてるよ!』『そうなんだね』っていうやりとりをしたりしました(笑)。無邪気な子が多いですね。あとは、今日会った男の子に『初めましてだっけ?』とか言われて(笑)。『会ったことないと思うな』って言ったら、そのままどっかに行っちゃったり(笑)」

――お話されている表情に優しさがあふれています。

「人懐っこい子も多くて、よく遊んでますよ。ネームプレートの漢字を見て『僕読めるよ、これ』って。『“宗介”って“むねかい”とも読むでしょ? “ひがしうえむねかい”って呼ぼうー!』とか言われて絡まれています(笑)。『“むねかい”何歳? 実際の年齢何歳?』『34歳だよ』『じゃー4歳だね!』とか言われて。よく分かんないけど、『4歳じゃん!』って(笑)。僕が4歳だったらその子の方が年上になっちゃうんですけどね(笑)。今後もいろんな子どもたちが来るので楽しみです」

「この方すごい。もうついていこうっていう感じです」

――東上の“いざという時に頼りになる存在”というキャラクターにかけ、中尾さんが頼りにしている人をお聞きしたいです。

「安田顕さんです。安田さんがホワイトボードに書くシーンがあったんですけど、最初から最後まで全部書かれたんですよ。普通は撮影する部分だけを書いて、そのカットを撮って(次の撮影部分までを)書いて、次のカットの部分を書いて撮って…というふうにやるんですけど、長回しでリアルに書かれていったんです。それって全部頭に入ってるってことじゃないですか、書くことも。安田さんご自身は『監督が書けって言うから』っておっしゃってるけど、『すごい!』と思ったんですよね。普通は、書き終えてからがお芝居のスタートなんですよ。だけど、本当に一個一個書いていて。その間が何分かあるわけですけど、僕らも本番中で(カメラが)回っているから、書いている安田さんをじっと見てて。やっぱり、その姿はすごかったというか…この方すごいなって思わされました。頼りになるというか、もうついていこうっていう感じです」

――最後に、本作の強みをお聞かせください。

「子どもの生死が描かれる作品で、ここまで向き合っている作品は今まであまりなかったと思うんですよね。(患児が)助からない場合もリアルに描いていますし。僕が実際に“PICU”の現場を見学させていただいた時に、いろんな方にお話を聞きました。そのお話とちゃんと正面から向き合って、台本に落とし込んで作っている感じがしています。それが強みというか…正面からちゃんと向き合っていたから、時としてドラマという枠を超えて伝えているメッセージもあって。そこがうまく皆さんに伝わってくれたらうれしいなって思います」

【プロフィール】

__中尾明慶(なかお あきよし)
__1988年6月30日生まれ。東京都出身。ドラマ「3年B組金八先生」(TBS系)、「WATER BOYS2」(フジテレビ系)、「ドラゴン桜」(TBS系)などに出演し話題に。近年はドラマ「六本木クラス」(テレビ朝日系)、「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」(TBSほか)、映画「ウェディング・ハイ」などに出演。現在、「プチブランチ」(TBS)にてMCを務めている。また、2023年1月13日に映画「そして僕は途方に暮れる」が公開予定。

【番組情報】

__「PICU 小児集中治療室」
__フジテレビ系
月曜 午後9:00~9:54

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取材・文/フジテレビ担当 Y・O 撮影/蓮尾美智子

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