2024年の築城400年を控え、外装改修工事が進む島原城天守閣(島原市城内1丁目)を覆う工事用シート西側一面に、美術短大生2人がデザインしたアート作品がお目見えし、観光客らを楽しませている。
工事中の天守閣を華やかに彩ろうと、運営する島原観光ビューローが4月、九州産業大造形短期大学部(福岡市)造形芸術学科に依頼。同学科2年の坂本真央さん(20)と山本真緒さん(20)が手がけた。
2人は8月に島原市を訪れ、天守閣や市内の観光地を視察し、構想を描いた。作品は高さ31.3メートル、幅33メートル。1980年代のゲームをイメージし、レトロなコンピューター画像風にドット絵で天守閣を表現した。
地元のシンボル、平成新山と眉山のほか、コイや郷土料理の具雑煮と寒ざらしを絵柄に取り入れ、島原らしく仕上げている。展示は来年1月まで。
20日、同城に足を運んだ坂本さんは「今しか見ることができない、特別な天守閣の演出にこだわった。実物が見られず残念に思うことなく、来て良かったと思ってもらえるとうれしい」、山本さんは「工事期間中も楽しんでほしい。描かれた名物などを見て、島原の魅力を知るきっかけになれば」と話した。
“平成新山、具雑煮、寒ざらし…” 島原城天守閣覆うシートにアート 美術短大生がデザイン 来年1月まで展示
- Published
- 2022/11/21 10:10 (JST)
- Updated
- 2022/11/22 12:26 (JST)
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