「すずめの戸締まり」舞台? 聖地巡礼に日南「発信好機」

「『すずめの戸締まり』の舞台の一つではないか」とファンの間で話題になっている日南市の街並み=20日午後

 「君の名は。」などの大ヒットアニメ映画で知られる新海誠監督の「すずめの戸締まり」の公開から1週間余りがたち、「宮崎が舞台の一つではないか」とファンの間やインターネット上で話題になっている。主人公が本県南部に住んでいると思わせるシーンがあり、日南市には「聖地巡礼」に訪れるファンも。観光関係者らは「宮崎の魅力を知ってもらえる絶好の機会」と期待を寄せている。
 物語序盤の描写には「宮崎県南部」との表記があり、宮崎弁と思われる言葉遣いで会話するシーンも登場する。設定は「架空の町」だが、港町を思わせる風景などから、ネット上やSNSで「日南市が舞台のモデルになったのでは」との推測が飛び交っている。こうした影響を受けて、日南市や市観光協会には複数の問い合わせが入っている。市観光・スポーツ課は、梅ケ浜や猪崎鼻などの街並みや光景が映画のシーンと似ていると推測し、情報を提供している。

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