男子の諫早“初の4強入り” 全日本バレー高校選手権長崎県大会

【男子準々決勝、長崎北-諫早】第1セット、諫早のOH市川がスパイクを決めて15点目=長崎南山高体育館

 バレーボールの第75回全日本高校選手権(春高)県大会第2日は20日、長崎市の長崎南山高体育館などで男女の3回戦と準々決勝が行われ、男子は大村工、諫早、佐世保南、長崎南山、女子は九州文化学園、創成館、純心女、聖和女学院が準決勝に進んだ。
 男子の諫早はこの大会で初の4強入り。準々決勝はエース市川を軸に長崎北を25-20、25-21で退けた。大村工は諫早農、長崎南山は長崎総合科学大付にそれぞれストレート勝ち、佐世保南は鎮西学院に逆転勝ちした。
 女子の準々決勝は九州文化学園が向陽、創成館が清峰、純心女が鎮西学院、聖和女学院が長崎女から、いずれも2セット連取して4強入り。長崎女は第2シード聖和女学院を相手に第2セットは23-25と健闘した。
 最終日は23日、島原市の島原復興アリーナで男女の準決勝と決勝を実施する。準決勝は男女ともに6月の県高総体と同じカードで、男子が大村工-諫早、佐世保南-長崎南山、女子は九州文化学園-創成館、純心女-聖和女学院に決まった。

◎3年生エース、市川がけん引

 男子の諫早がこの大会で初めて4強に名乗りを上げた。原動力は3年生で身長183センチのエース市川。「元々は県高総体までと思っていたけれど、国体メンバーに選ばれたことで春高まで残ろうと決めた」。これに呼応するように同級生のセッター中村も戦列に復帰。2人と同じ諫高付中出身の後輩たちと一緒に歴史を塗り替えた。
 第1シード大村工の主力とともに10月の栃木国体に出場した市川。合流した最初の練習でいきなりダウンするなど「全国で通用するには今のままだとだめだと感じた。多くのことを学んだ」。心身両面で成長して迎えたこの日。「無理やり打ったり、いらないミスがあった」と反省点を挙げながらも、強打にブロックと随所で存在感を示した。
 中村とともに気心の知れた後輩たちを笑顔で引っ張る大黒柱。“チームメート”だった次の大村工戦に向けて「修正すべきところは修正して、悔いを残さず楽しみたい」と最終日での完全燃焼を誓っていた。

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