オレンジのカーテン鮮やかに 晩秋の風物詩・干し柿作りが最盛に 埼玉・皆野、食べ頃は来月中旬以降

阿左美敏子さん方の軒下につるされた干し柿=17日、埼玉県皆野町下日野沢

 埼玉県の秩父地域で晩秋の風物詩、干し柿作りが最盛期を迎えた。皆野町の民家の軒下には鮮やかなオレンジ色の柿がつるされている。

 同町下日野沢の阿左美敏子さん(78)方では、先週から渋柿「ハチヤ」と「ツルノコ」を約3千平方メートルの畑で収穫。姉夫婦や弟夫婦の協力を得ながら、手作業で皮をむき、天日にさらしている。阿左美さんによると、今年の柿は実が大きく、乾燥に時間がかかるため、食べ頃は来月中旬になるという。

 阿左美さんがつるした柿は17日現在で約千個と、例年より少なめ。阿左美さんは「今年は高い木に実が付いた柿が多いので、収穫が難しい。町の人たちが毎年、干し柿を楽しみにしているので、もう少し採れれば」と話していた。

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