長崎ヴェルカ“初の3連敗” 佐賀に56-79 バスケットB2

【長崎―佐賀】第1クオーター6分、ヴェルカのギブス(左)がスチールを狙う=シーハットおおむら

 バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)第8節最終日は20日、長崎県大村市のシーハットおおむらなどで5試合が行われ、長崎ヴェルカは佐賀に56-79で敗れた。ヴェルカは初の3連敗。通算は9勝6敗で西地区3位。
 ヴェルカは19日の1戦目よりもドライブや速攻への対応が早くなった佐賀に攻撃のリズムを崩され、前半を22-31で折り返した。第3クオーターはボンズ、ギブスの1対1やプレスディフェンスで反撃を試みたが、決め手を欠く時間が続いた。逆に佐賀の細かいパス回しに手こずり、徐々に点差を広げられた。
 この日、ヴェルカが放った3点シュート40本中、成功したのは6本。持ち味を発揮できずに、最後まで流れに乗れなかった。
 第9節は26~29日、各地で14試合を実施。ヴェルカは26、27日、島原市の島原復興アリーナで福島との2連戦に臨む。

◎リーグトップの得点力不発

 佐賀に連敗を喫した長崎ヴェルカ。ここまでB2最多の1試合平均90得点以上という得点力を発揮できずに、Bリーグ参入した昨季も含めて最少の56得点に終わった。前田監督は「受け入れられない試合。佐賀にアグレッシブさとハードさで完全に負けた」と悔しさを隠さなかった。
 ことごとくシュートが外れた。佐賀のシュート成功率49%に対して、ヴェルカは24%。得意の速攻も佐賀の外国人選手のブロックにつぶされ続けた。榎田、山崎ら若手が果敢なボール奪取でチームの士気を上げていったが、なかなか得点に結びつかなかった。
 これで昨季も含めて初の3連敗。16得点、10リバウンドを記録した42歳のギブスは「素晴らしいチームなんだと証明するために、練習をしっかりやって、次の試合につなげていこう」と奮起を促していた。


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