中国、政策金利を据え置き 3.65%、人民元安懸念か

中国人民銀行=北京(共同)

 【北京共同】中国人民銀行(中央銀行)は21日、金融機関の貸出金利の目安で、事実上の政策金利である「ローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)」の1年物を3.65%に据え置いた。据え置きは3カ月連続。

 中国経済は減速しているものの、金融緩和が人民元安を助長する懸念があるため利下げに慎重になったとみられる。8月に小幅に下げたが、米中の金利政策の違いからドル買い元売りが進んだ。

 住宅ローン金利の目安となる5年物も4.30%を維持した。

 中国国家統計局が15日に発表した10月の経済指標は、消費動向を示す指数が5カ月ぶりにマイナスとなった。

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