化学の奥深さ教わる 長崎大「ジュニアドクター育成塾」 三菱重工研究所で特別講義

伊王島大橋の模型で風の影響について学ぶ児童生徒=長崎市、三菱重工業総合研究所長崎

 理数分野を中心とする知識や技術を身に付け、将来の研究人材を育成する長崎大の「ジュニアドクター育成塾」の特別講義が19日、長崎市深堀町5丁目の三菱重工業総合研究所長崎であり、小中学生約40人が、同所の研究員やエンジニアから化学の奥深さを教わった。
 課題作文や面接などで選抜された小学5年~中学3年が9月から、同大教授や外部講師の講義を受けている。科学技術振興機構(JST)支援事業。
 同研究所が講義に協力するのは初めて。児童生徒は、風を受けた構造物の揺れを調べる風洞実験装置や二酸化炭素(CO2)を回収する装置などを見学。クイズや実験などで仕組みを学んだ。若手職員は自身の経歴や仕事について紹介し「新しいことへの挑戦や周りとの協力を大切にしてほしい」と語りかけた。
 同市立山里小5年の河端翔真君は「CO2を吸収できる技術は、SDGs(持続可能な開発目標)にも役立つので興味が湧いた」と話した。

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