【ストロングスタイル】“初代タイガーマスク”佐山サトルが急逝した故・アントニオ猪木さんへ追悼の30カウントゴングを実施へ!11・23大阪大会、12・8後楽園ホール大会に向け各選手が闘魂を燃やす!

初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスが11月15日(火)、『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.19[闘宝伝承2022-2nd]』および『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.20』についての記者会見を行った。

会見に出席したのは、初代タイガーマスクこと佐山サトル総監、平井丈雅代表、ジャガー横田、石川雄規、日高郁人、スーパー・タイガー、間下隼人、タイガー・クイーン、そして現レジェンド王者の真霜拳號。

まずは初代タイガーマスクが挨拶を行った。

初代タイガーマスク「本日はご来場いただきまして誠にありがとうございます。私からは、先日亡くなられた猪木さんのことをこの大会に表していきたいと思います。10カウントゴングをやらせていただきますが、これを30カウントゴングにしていきたいと思います。まだ師匠が亡くなったということで、太陽が無くなったようで、ショックでびっくりしました。良いことも悪いこともあって、すべてを鑑みても私の師匠ですから、なんとも言えない大会になると思います。私の体調はちょっとすごく悪いですけども、猪木さんが『頑張れ』と言っているような気がしました。この大会を通じてどれだけアントニオ猪木が凄かったかということを、選手のみなさんが猪木イズムを継承して、それを表して欲しい。常にそういう大会になって欲しいと思います。平井さんも頑張ってこの大会を盛り上げてください。本日はよろしくお願いします。私は体調が悪いので先に失礼します。お疲れ様です」(※初代タイガー退席)

続いて、11月23日に大阪府・コレガスタジオで実施の『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.19[闘宝伝承2022-2nd]』についての会見へ。
全対戦カード発表の後に平井丈雅代表が挨拶を行った。

平井丈雅代表「皆様、本日はお忙しい中ストロングスタイルプロレスの記者会見にお越しいただき誠にありがとうございます。先程、初代タイガーマスク・佐山サトル総監からアントニオ猪木会長へのお言葉がございました。本大会では、猪木会長への追悼ゴングを初代タイガーマスク・佐山サトルの意志、そして新間会長の意志として行わせていただきます。急遽佐山総監の体調がお悪くなりまして、この場を失礼させていただきましたことをお詫び申し上げます。」

平井丈雅代表「本日2大会につきまして、まず大阪大会につきましては、先般5月8日にストロングスタイルプロレスとしては単独で初めての大阪大会を、闘宝伝承の湯川代表とともに開催させていただき、超満員札止めという形で1席残らずチケットを完売させていただきました。ひとえに応援していただきましたファンの皆様、マスコミの皆様、選手の力添え・ファイトの賜だと思っております。年を明けずに『是非とも2回目の大阪大会を』という声がファンの皆様からも多くあり、大阪・コレガスタジオ、同じ場所で開催させていただきます。
今回もジャガー横田様を始め、船木誠勝選手、藤原喜明選手、スーパー・タイガー、間下隼人、タイガー・クイーンをはじめとして、大阪ならではの参戦選手、マッチメイクでやっていきたいと思います。メインイベントでは、スーパー・タイガーが地元大阪の池本誠知選手と一騎打ちを行わせていただきます。池本選手は皆様御存知の通り総合格闘技の選手としてもDEEPを始めとする世界王者を獲ってきた方です。今、闘いの場をプロレスのリングに場所を移して、今非常に大きな活躍をされている方でございます。スーパー・タイガーとファイトスタイルもいろんな形でスイングする、佐山総監が言うストロングスタイルを見せる、それが出来る一戦だと思っております。船木誠勝選手は、セミファイナルでご自身の師匠であられた藤原喜明組長の50周年記念試合でタッグ対決を行います。タイガー・クイーンは柳ヶ瀬プロレスの沙恵選手と対戦させていただきます。沙恵選手、先般の後楽園ホール大会でもジャガー様のご推薦で出ていただきまして、この長身の2人が闘う華麗なストロングスタイル、女子ならではのストロングスタイルを見せていただけると思っております。そして、ジャガー横田様が推薦するこの4人のタッグマッチ、前回と同じ花園桃花選手とタッグを組まれまして、今回は先般5月8日にタイガー・クイーンと一騎打ちを行い素晴らしいファイトを見せてくださったハイビスカスみぃ選手、マリ卍選手と戦われます。そして、間下隼人、先般、スーパー・タイガーを破ってレジェンド王者となられました2AWの真霜選手に挑戦して、激闘を繰り広げた間下隼人が今回、一般人の時から憧れていた金本浩二選手とタッグを組みまして、崔領二選手を始めとするランズエンド大阪勢と激闘を繰り広げてくれると思います。その他、全8試合。大阪大会、この布陣で行かせていただきます。よろしくお願いします」

平井丈雅代表「そして、12月8日。後楽園ホール大会。スーパー・タイガーを破りまして、佐山サトルの提唱したレジェンド王座、第16代王者となりました真霜拳號選手。真霜拳號選手に挑戦するのは関根“シュレック”秀樹選手と決定致しました。本日この場を以て発表させていただきます。真霜選手が10月30日2AW大会で間下隼人から防衛して『次の相手は誰だ』という話をされたときに、関根“シュレック”秀樹選手が手を挙げてくださいました。その思いは後ほど真霜選手からも語っていただきます。そしてジャガー横田様、前回9月10日の川崎大会に於きまして、ストロングスタイルプロレス女子軍団はジャガー横田様が率いるCRYSIS軍がその姿を現し、今まで弟子として牽引したタイガー・クイーン、前回の記者会見でもおっしゃっておりましたように、タイガー・クイーンとも対峙するかもしれない、かわいい弟子だからこそ相対する場合も今後出てくるかもしれない、そのお言葉が現実となりました。そして6月からタイガー・クイーンの首を狙って現れたDarkerZの3人。この三軍が入り乱れる形になると思います。CRYSIS軍総帥ジャガー横田様の対戦相手は、正規軍になるのか高瀬みゆき選手、DarkerZダーク・パンサーというある意味三軍入り乱れた形となるのではと思われるこのカードを今回団体としては提唱させていただきました。そして、ジャガー様と相対することになりました、タイガー・クイーン。タイガー・クイーンは梅咲遥選手、ディアナからウチの大会に連続参戦していただいているベビーフェイスの素晴らしい選手。梅咲選手と組ませていただき、相手はジャガー様の軍団・CRYSIS。ジャガー様の軍団のメンバーであらせられます藪下めぐみ選手、マドレーヌ選手とタッグで闘うことになりました。そしての後ほどお言葉を頂戴致します、元バトラーツ総帥・石川社長が今回出席していただきました。ストロングスタイルプロレスに参戦するのは恐らく5年ぶりになりと思います。この試合が30周年記念試合となります。石川社長の5年ぶりの参戦に対して、佐山サトルの一番弟子スーパー・タイガー、そして『佐山サトルが欠場している間ストロングスタイルプロレスを守る』と仰っていただき活躍いただいている船木選手、この3人がタッグを組んで、今大会で50周年記念試合と銘打つ藤原喜明組長、関本大介選手、そして日高郁人選手と闘います。『なんとしてもストロングスタイルを守る』と力強く言ってくれた間下隼人は、先般ウチの大会で、天才選手と誰もが認め、間下自身も『こんな天才がこの世にいるのか』と認めた槙吾選手。槙吾選手は3大会連続参戦となります。前回・前々回は2回とも間下が槙吾選手と闘ってるんですが、今回はこの槙吾選手の素晴らしさに、一緒に同じ側で組みたいとタッグを組むことになりました。相手は試合巧者のブラック・タイガー、そしてウチの大会で今常連となっております阿部史典選手と闘うことになりました。そして、タイガー・クイーンの首を狙うDarkerZのリーダーとも言えますダーク・タイガーは、ジャガー横田様の軍団・CRYSISの右腕と言って憚らない佐藤綾子選手と一騎打ちを行うこととなりました。この全6試合、皆様ご注目いただきたいと思います。試合順などは後日改めて発表させていただきます。よろしくお願いします」

▼各選手の意気込みは次ページで

続いて、出席した各選手が試合への意気込みを語った。

間下隼人「先程平井代表の方からありましたが、10月30日に2AWさんの方で、真ん中に座ってらっしゃる真霜拳號選手と、ウチのベルトのレジェンドと2AW無差別級をかけて挑戦させていただきました。結果としては負けました。ただ、得たものはすごく大きいと思ってます。真霜選手を追いかける中で自分に足りなかったものを色々と見つけてきたので、今回このカードで、もちろん自分が一番ストロングだと思って試合して、一番ストロングな試合を見せて、もう1度真霜選手の前に立とうと思っています。以上です」

日高郁人「ショーンキャプチャーの日高郁人です。今回このようなカードを組んでいただきまして、私は25年前に、前に座ってらっしゃいます石川雄規さんの元、格闘探偵団バトラーツでプロレスデビューを致しました。バトラーツが藤原組から派生した団体でして、藤原組にいらっしゃった藤原喜明さん、それから船木誠勝さん、さらにこの石川雄規さんを加えたメンバーで試合させていただけることは大変光栄に思います。私のデビュー2年目に、弟子の団体だからとバトラーツに参戦されたときに、藤原さんとシングルマッチをさせていただきまして、『組長、弟子のリングでいい汗をかく!』という風な見出しが出ました。今回も藤原さんにいい汗をかいていただいて、是非私がこのメンバーの中で勝利を収めたいと思います。よろしくお願いします」

タイガー・クイーン「(※自らの口では語らず、日高に耳打ち。日高が代弁する)」
日高「タイガー・クイーンは『とにかく勝ち続けます』と申しております」

スーパー・タイガー「8月の後楽園で、隣りに座っている真霜選手にベルトを奪われ、正直私自身すごく責任を感じております。そんな中、まず11月、もう来週に迫った大阪。メインイベントで西のストロングスタイルプロレスの雄である池本選手とメインイベント。まずはここをしっかりと勝って、12月の名だたるメンバーが集まるこのタッグマッチの闘いの中で、猪木会長のストロングスタイル、そして石川社長の格闘芸術を融合させたこのスーパー・タイガーが一番大会の中で自分の力を発揮したい。そういった心意気でまず試合に挑む。その中でまず勝利した上で、虎視眈々と狙うものを必ず奪還していきます」

石川雄規「石川雄規でございます。そうですね、平井社長がおっしゃった通り、もう5年ぶりになりますかね。私がちょうど海外・カナダの方に住んでいたときは、毎回ご縁があったんですけど、その後私が帰ってきてからご無沙汰でございます。私の方も実は腰のヘルニア狭窄症でちょっと調子を崩して前戦から離れていたこともあるんですけど、『結構まだまだ行けまっせ!』って戻ってまいりましたよってタイミング、良いタイミングで声をかけていただきまして。私は少年時代にアントニオ猪木さんに感化されまして、大学生のときに佐山サトル先生が興した世界で最初のMMA・シューティング。そこで会員として練習させていただき、そこでカール・ゴッチさんと会い、勝手にカール・ゴッチさんに会いに行き、その縁で藤原喜明さんのところでお世話になり……不思議なもんですね。魂は繋がれている。魂のバトンと言いますかね、闘魂、そしてそれが私の人生に反映して情念。まだまだ進化し続ける限りもうちょっとやらせてもらおうかなと思い、この場を設けました。変わり続ける、進化し続ける石川雄規を是非見ていただきたいと思います。よろしくお願いします」

真霜拳號「今回、防衛戦の相手としてシュレック選手が正式に決定したということで。ここまでスーパー・タイガーから獲り、間下隼人から防衛し、『次誰がいるんだろうな』と思っていたところへ、本当に意外な相手が手を挙げてきたなと思ってます。ちょっと、いっときすごく熱くなってたシュレック選手が今この場に来ていないのはちょっと拍子抜けなんですけど、ただシュレック選手の強さっていうのは本当に皆さんもわかっていると思いますし、僕もよくわかっているつもりなので、相手として全く不足はなくて。なんだったら、自分としてはいちばん苦手なタイプになるのかなというところもあるんですけど。ただ、このベルトを持っている以上、『真霜拳號こそがストロングスタイルだ』という自負がありますので、今回もなんとしても防衛したいと思います」

▼質疑応答は次ページで

<質疑応答>

――石川選手、猪木さんに憧れてプロレスラーを志したということですが、今回は猪木さんの追悼大会となるということでどういった思いを持っていらっしゃいますか
石川「逆に、僕にとっては元々神様だったんでね(笑)今あちらにいられても、この世にいられても、僕にとっては結果的にすぐ側にはいられなかったんでね。でも、心意気は誰より猪木さんの魂の弟子だと思っています。片思いが強ければ強いほど、そのエネルギーって大きくなるでしょう?(笑)まあ、そんなこんなでずっと生きてきた。考えてみたら、ちょうど30年かぁ……。言われて気づきました。最近中々アレなんで。僕も今55なんだけど、もうすぐ56になっちゃうんですけど、実はつい最近まで54とばっかり思ってたんですね(笑)まあ、Age is just a number。『年齢はただの数字だよ』っていうのはね、向こうにいたときにもよく言われたんで。そりゃあそうだ。誰よりもコンディションが良ければまだここに立つ資格はあるでしょ?だから、何ていうのかなあ。追悼とか、そういうのは無いですね。自分が自分であり続けること、そして何かと常に闘い続けることが猪木イズムであるんでね。そう思いますね」

――スーパー選手、今大会が猪木さんの追悼大会であることについての思いをお聞かせください
スーパー「猪木会長がこうなる前までは、ある意味ストロングスタイルという言葉が、今の若い人たちからすると古い言葉のように取られていましたが、猪木会長が亡くなられてから改めてストロングスタイルの偉大さというものに世間が色々と気付いてきた部分もあると思うので。だからこそ、この強さある闘いをしっかりとリングの上で皆さんに披露して、もう一度この熱い闘魂を、初代タイガーマスクのリングでしっかりと発揮したいと、そういった心意気でいます」

――真霜選手、シュレック選手が『いちばん苦手なタイプかもしれない』という言葉がありましたが、どのようなところを苦手と感じますか?
真霜「一番は、身体のサイズというか、身体の作りですね。シュレック選手、見たとおりすごくゴツい選手で。自分の使う技が、基本的に通用しづらい体型だなと感じています。対戦したことが全く無くて、今回の防衛戦が初対決にもなるんでそのあたりが分からないんですけど、見た感じの印象として自分が普段使ってる技だとキツいかなと、今考えています」

最後に平井代表が総括を行った。

平井代表「皆様、本日はありがとうございました。先程佐山総監がおっしゃいましたように、猪木会長が急逝され、この大会が初めての大会になります。佐山サトル総監は猪木会長の弟子として猪木会長の下にいたからこそ、ストロングスタイルを身に着け、その後タイガーマスクとして大活躍をされております。そして、新間会長は猪木会長がお若いときから二人三脚、猪木会長の片腕として新日本プロレス専務取締役営業本部長として、モハメド・アリ戦、異種格闘技戦、IWGP構想、様々な闘いを一緒に作り上げて参りました。そのお2人、そしてウチの大会に出る選手の皆さまが猪木会長のストロングスタイルを皆様とともにこの世に活躍するプロレスラーの皆様とともに、そして女子はジャガー横田様が率い、今後も突き進んでいきたいと思います。初代タイガーマスク、佐山サトル。その前に、“過激な仕掛け人”新間寿。その2人の猪木会長を想う気持ちとともに、ジャガー横田様とこの団体は突き進んで行かせていただくことをここに改めて宣言させていただきます。ありがとうございました」

11・23「初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.19[闘宝伝承2022-2nd]」の詳細はこちら

12・8「初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.20」の詳細はこちら

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