南国フルーツパパイア鈴なり 和歌山県みなべ町の畑

いくつもの実をつけたパパイア(和歌山県みなべ町晩稲で)

 和歌山県みなべ町晩稲、田中弘さん(66)の畑で、南国フルーツのパパイアがいくつも実をつけた。ハウスではなく露地で栽培しており、大きい実で長径約17センチ、短径約9センチまで育っている。

 神奈川県で暮らす長男の妻が沖縄県出身で、その妻から「沖縄ではパパイアを野菜のように青いままでよく食べる」と聞いていた田中さんが、6月に地元のホームセンターで苗木を売っているのを見つけ、1本購入して梅畑の隅に植えた。成長は早く、3メートルを超える高さまで伸びた。実は長径15センチ前後のものが10個ほどあり、小さいのも入れると50個近くになる。上の方では花が咲いている。

 パパイアは熱帯・亜熱帯の植物で、国内でも沖縄や九州南部などの暖かい地域で栽培され、郷土料理に利用されるという。

 田中さんは「露地なのでまさかここまで実がなるとは思わなかった」と話しており、長男宅にもお裾分けで送ったところ「よくここまで育ったね」と驚いていたという。

 田中さん宅ではスライスして油で揚げたり、短冊にして豚肉を巻いて焼いたりして食べ、おいしかったという。

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