エルトンとブリトニーによるコラボ曲のアコースティックVer.のMVにネイサン・チェンが出演

YouTube : Elton John, Britney Spears - Hold Me Closer (Acoustic)

エルトン・ジョン(Elton John)とブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)のデュエット曲「Hold Me Closer」のアコースティック・ヴァージョンがリリースされた。ピアノをベースに、ブリトニーのヴォーカルが際立つこのアコースティック・ヴォージョンのミュージック・ビデオには、オリンピック金メダリストであるフィギュアスケーターのネイサン・チェンが出演している。

長年のエルトン・ファンであったネイサン・チェンは、彼の振付師が2019年に大ヒット映画『ロケットマン』を観た後、同年のフリー・プログラムにエルトン・ジョンの楽曲を取り入れていた。そのことがきっかけとなって生まれた今回のコラボレーションで、ネイサンは自ら振り付けたルーティンを披露している。彼は、今年開催された北京冬季オリンピックでもエルトンの楽曲を使用したプリー・プログラムで金メダルを獲得していた。

<YouTube: Elton John, Britney Spears - Hold Me Closer (Acoustic)>

ネイサン・チェンのコメント

また先日、ネイサン・チェンが彼の仲間と共に、エルトン・ジョンの“Farewell Yellow Brick Road”ツアーのノースカロライナ州シャーロット公演を観覧した際には、エルトンがサプライズでステージ上から彼にお祝いの言葉をかける場面もあった。ネイサン・チェンは、エルトン・ジョンの音楽について次のように述べている。

「エルトン・ジョンの音楽は、それを聴いた誰しもにとって意味があるものです。僕は“Rocket Man”にいつも惹かれています。異世界について歌っているようで、この地球上に存在する愛や孤独、夢と失望といった私たちの生活についての曲でもあるんです。ある意味、“Rocket Man”は、私自身が歩んできた道のりを表現していて、オリンピックでこの曲に合わせてスケートを滑れたことは、私の人生で最も特別な瞬間のひとつとなりました。エルトンがこのビデオに私を起用したいと聞いたときは、信じられませんでした。エルトンとブリトニーは、この“Hold Me Closer”のヴァージョンで本当に美しいものを作り上げました」

「Hold Me Closer」のメイン・ヴァージョンは、米ビルボードのホットダンス/エレクトロニック・ソング・チャートで1位を獲得した他、オーストラリアとカナダでも1位、40カ国以上のiTunesチャートで上位に入り、イギリスでは3位を記録。アンドリュー・ワットがプロデュースを手掛けた同曲は、エルトン・ジョンの最もアイコニックなヒット曲の一つである「Tiny Dancer」を現代風にアレンジしたもので、「The One」や「Don’t Go Breaking My Heart」といった、彼の伝説的なカタログからの名曲の要素も取り入れられている。

エルトン・ジョンは、この週末、アメリカでのラスト・コンサートとなるロサンゼルスのドジャー・スタジアムでの3日間連続公演を終えたばかりだ。同公演の初日となった11月18日には、彼の長年の作詞パートナーであるバーニー・トーピンが自身のインスタグラムで、1975年の単独アーティストとしては史上初開催となった伝説的ドジャー・スタジアム公演で、エルトンと一緒にステージに立ち、野球のバットを振り回している様子を捉えた写真を公開し、こうコメントしている。

「もうこれが本当に最後になるんだ。今夜から始まる公演がね」

Written By Paul Sexton

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