
昨年11月に死去した歌舞伎俳優、中村吉右衛門さんの一周忌に際し、東京都内のホテルで21日、「二代目中村吉右衛門 偲ぶ会」が開かれ、舞台関係者やファンら約650人が参列。名優の死を悼み、功績をたたえた。
松竹の迫本淳一社長は「もっともっと活躍し、後進の指導にも当たってほしかった。存在の大きさを痛感している」とあいさつ。施主を務めた妻波野知佐さんは「77年の生涯は役者としての人生だった。昨年9月に共演予定だった孫の(尾上)丑之助に、稽古をすると準備していたのにかなわなかったことは心残りだったと思う」と話した。