東京大など国内10大学は21日、論文の無料公開を促進することで国際的な学術出版社シュプリンガー・ネイチャーと合意したと発表した。これまで研究者が個別に同社に支払っていた論文掲載料を大学側がまとめて負担することで、同社の一部の学術誌で従来の4倍以上に当たる年間計900本の無料公開枠を得る。
同社の学術誌の購読料は従来通り各大学が支払う。学術誌は年々値上がりしている影響で購読を断念する大学もあり、研究者が最新の成果に触れられない問題が出ていた。東大によると新たな合意では全体の費用を抑えながら購読を続けられる利点がある。期間は来年1月から3年間。