政府は21日、インターネット上の仮想空間「メタバース」を巡る法的課題に対応するための官民連携会議の初会合をオンラインで開いた。メタバースでは「アバター」と呼ばれる自らの分身を使って他者と交流でき、新たな経済圏が生まれるとして期待されているが、知的財産権などのルールは未整備だ。会議で論点を洗い出し、権利保護の環境を構築する。
政府は6月にまとめた2022年の知的財産推進計画にメタバースに関するルール整備を盛り込んでいた。今後は分科会を設けてデザインの商標権やアバターに関する肖像権の扱いなどを話し合い、来年3月ごろに一定の考え方をまとめる。